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2013年2月19日火曜日

空の真珠 ~ 1/144 ブリュースターB239「バッファロー」

「空の真珠」

先日、通信販売で F-toysの 1/144 「ウイングキットコレクション Vol.9」のバッファローを購入しました。
もちろん、フィンランド空軍 第24戦隊機Ver.です。

F-toysから発売された本キットは塗装済み半完成品。いわゆる食玩というやつです。

B-239 バッファロー

B-239 バッファロー




フィンランドと聞いて、なにを連想するでしょう?
サウナ?オーロラ?ノキア社?ムーミン?サンタクロース?
ひょとすると東郷ビール?

私も高校の頃、朝日ソノラマの航空戦史シリーズ「北欧空戦史」(著:中山雅洋)を読むまでフィンランドについてほとんど知りませんでした。
実は、フィンランドは第二次大戦では枢軸側、つまり日独伊の側で戦った国で、おまけに雲霞のように押し寄せるソビエト軍を相手に少数の戦力で戦い抜いた国だったのです。


そして、なにより驚いたのが、ブリュースター・バッファローという米国製戦闘機を駆使したフィンランド空軍の活躍ぶりです。
戦史に興味がある方はご存知でしょう。バッファローは東南アジアの英蘭軍やミッドウェーの米海兵隊が装備しており、わが1式戦「隼」や零戦にまったく刃が立たなかった(ヤラれ役、カモといってもいいほど)戦闘機として記憶していました。
ところが、フィンランド空軍は継続戦争(1941年6月26日から1944年9月19日にかけて、ソビエト連邦フィンランドの間で戦われた戦争)の前半のわずか44機のブリュースター B-239「バッファロー」を主力として戦線を支えたというのです。

そして、救国の英雄とでもいうべきこの戦闘機をフィンランドの人々は「空の真珠」と呼んで愛しているというのです。英国人にとってのスピットファイア日本人にとって零戦と同じように特別の存在なのでしょう。

この北欧の小国の戦いぶりにいたく感動したことを覚えています。



今回購入したのは、そのフィンランド空軍 第24戦隊機。

※第24戦隊は 最精鋭を配備した、フィンランド空軍の要です。冬戦争時は D-21、継続戦争前期は B-239を装備して戦いました。特に、わずか44機しかないB239は24戦隊に集中配備されました。




B-239 バッファロー 北欧空戦史
朝日ソノラマ「北欧空戦史」(著:中山雅洋)昭和57年7月20日発行の初版とバッファロー

B-239 バッファロー
このキットは BW-370またはBW-378の2機から選べます。私は、BW-378「黒の5」にしてみました。

B-239 バッファロー
ライターとの比較。1/144ですから小さい小さい。

B-239 バッファロー
BW-378「黒の5」は、24戦隊第4中隊 ベル=エリク・ソヴェリウス大尉(後 少佐)機。


ストパン(ストライク・ウィチーズ)のエイラのモデルになった エイノ・イルマリ・ユーティライネン准尉(撃墜数94機+1/6)もBf-109Gに機種転換するまで24戦隊でバッファローを駆っていました。

2013年2月17日日曜日

宇宙戦艦ヤマト2199 第4章 命令違反の扱いについて

今さらではありますが、宇宙戦艦ヤマト 第4章を観て感じたことを。

ヤマト2199の第4章では 沖田艦長が部隊統率者としての能力に欠け、それどころか命令には従わなければならない、という軍人としての基本的なことすら正しく理解していない愚鈍な、いや存在を許してはいけない軍人に貶められているとすら感じられます。
甚だ残念、いえ腹立たしいことです。




第11話「いつか見た世界」(脚本:出渕裕)で、ガミラスとのファーストコンタクトをめぐる秘密が明らかにされます。
中央司令部の決定として芹沢軍務局長が攻撃命令を沖田司令官に伝えるも、沖田司令官は慎重に行動スべきだとして反対意見を具申。そのため”軍務局長権限”で芹沢から艦隊司令官職を解任されたことが描かれています。

第12話「その果てにあるもの」(脚本:出渕裕)では、沖田艦長自らファースト・コンタクトでの先制攻撃命令に反対して解任された話をし(反対しただけなのに自ら命令違反と言わせている)、「正しいと思うか?」と古代に問いかけます。
そして、その後、「軍人であっても一人の人間として行動しなければならないことがある。人は間違いを犯す。もしそれが命令であったとしても。間違っていると思ったら立ち止まり自分を貫く勇気も必要だ」と語らせています。


 沖田さんが古代に語った、間違った命令に従うか否か、という問題について。
現実世界では「違法な命令に従ってはならない」という主旨の規程が各国軍にあります。自衛隊の場合、他国ほど明確でないにしても違法な命令に従う必要はないと解釈されています(注)。
ということは、合法的で正当な手続きに基づく命令には従う義務がある訳です。


(注)「軍事組織における指揮命令関係の課題」 
   http://www.nids.go.jp/publication/kiyo/pdf/bulletin_j12-2-3_3.pdf
  


ですが、12話の沖田さんのセリフでは「自分と上級司令部の考えが異なった場合、従う必要はない」という意味にとれてしまいます。命令の合法性は問題にしていません。
実際、13話で、古代は沖田さんの話を思い出して、独断専行しています。


そもそも12話の沖田さんのセリフがおかしいのです。
沖田さんに、個人の考えに反した命令に従う必要はない、という主旨で語らせたのは大間違いです。
そんなことは「絶対に」許されることではありません。



沖田さんが、命令に反対を表明しただけで解任されたとすれば合法的な命令に違反した訳ではないと理解できます。しかし、命令の実行の拒否なら命令違反です。
11話の画面では、反対意見の表明だけだったのに、12話でわざわざ「命令違反」と言わせてしまったため好意的に解釈することすらできなくなっています。




もし、上官命令に従うべきか否か?という問題を描写するなら、ファースト・コンタクト時の「先制攻撃」命令は、事前に定められた国連宇宙軍のROE(交戦規定)に明白に違反する命令である描写にすべきでした。国連宇宙軍の中央司令部の芹沢一派が上級組織である国連宇宙防衛委員会の定めた交戦規定に反した先制攻撃命令を下したとすべきだったのです。
その場合、当然 11話で登場する広報映像の「史上初の太陽系外からの敵に対する防衛行動が発令」というNCもボツです。

上級司令部の明確な命令に反対することはそれだけで勇気がいることですから、十分でしょう。
おまけに、その行動は「公式」には称賛される行動ですから、沖田さんを貶めることにはなりません。



 宇宙戦艦ヤマトシリーズが生んだ 日本の、いや地球の英雄はなんといっても沖田艦長でした
沖田艦長を超える英雄はあらわれることがなく、完結編では 再び沖田艦長が登場するほかなかったほどです。言い換えると、宇宙戦艦ヤマトの主人公は沖田艦長(そして、ヤマト自身)だと言っても過言ではないでしょう。
もちろん、私にとっても宇宙戦艦ヤマトで大好きなキャラクターであり、尊敬する偉大な軍人だったわけです。
その沖田さんを「ガミラス」大好きな出渕監督はわざと貶めて、英雄の座から引きずり落とそうとしているのではないか?とすら疑いたくなります。



追記:大体、軍務局長は官衙の長ですから、指揮権もなければ艦隊司令官の任免権もありません。
    また、広報映像で「史上初の太陽系外からの敵に対する防衛行動が発令」と戦う気満々でいながらガミラスが悪い、って広報としてどうよ?矛盾してるじゃないか。
やっぱり、脚本の詰めが甘いだけか?
大体、民間企業でも取締役会決議が自分の考えとあわないからって決議事項無視したらどうなるかを考えてみたら11、12話の脚本がいかにおかしいか分かる。

2013年2月10日日曜日

メカコレ・シリーズ 「コスモファルコン」 制空迷彩 完成

メカコレ・シリーズ 「コスモファルコン」 制空迷彩Verです。

電撃ホビーマガジンに付録でついていた99式空間戦闘攻撃機「コスモファルコン」の2作目。
コスモファルコンとは 宇宙戦艦ヤマト2199に登場するヤマト搭載戦闘機で、'74年版のブラックタイガーをブラッシュアップしたものです。

1作目は、飛行第64戦隊風迷彩で仕上げましたので、2機目は現代戦闘機風にしてみました。
モデルは、航空自衛隊のF-15の制空迷彩。実機の迷彩パターンを私なりに理解して、コスモファルコンにあてはめてみました。

塗色は下記。
・ダークグレーFS36320 Mr.カラーC307
・ライトグレーFS36375  Mr.カラーC308

まず、全体にサフを吹いた後、上面をダークグレーで塗装。ダークグレーで残す部分を手近にあった紙をマスキング用に切り取って両面テープで固定。その後ライトグレーを吹いてみました。
ダークグレーをもう少し暗めに調色したほうが見栄えがしたかと、ちょっと後悔。
また、現在の制空迷彩ではアンチグレアは塗らないので、現実を踏襲していますが、見た目的には
やや締りがないような気も(^_^;)

あとは、直径2.5mmの円形にカット済みマスキングテープを使って日の丸を塗装。
白フチは省略。
1/72 から 1/200くらいの模型に使える、複数サイズの国籍マークデカールをどこか出しませんかね?

コスモファルコン メカコレ 302SQ 制空迷彩
コスモファルコン 制空迷彩
機首上面、胴体上面の膨らみ、主翼中央、垂直尾翼中央をダークグレー。
左下の5枚は主翼、胴体、尾翼用マスキング型紙。
右下は 国籍マーク用の6個の円形マスキングテープ。


題して、「日本航宙軍 第7要撃航空団 302飛行隊」

コスモ「ファルコン」なのに 尾白鷲という(^_^;)
まぁ、空自の飛行隊マークで一番カッコイイとおもっているので。

機首と尾翼のシリアルナンバー、302飛行隊の尾白鷲は 1/144 F-4EJ用の市販デカールを使用。機首の機体ナンバーがやや大き過ぎますね。

コスモファルコン メカコレ 302SQ 制空迷彩
コスモファルコン 制空迷彩
機体全景 左前方より

コスモファルコン メカコレ 302SQ 制空迷彩
コスモファルコン 制空迷彩
機首の右側面。スラスターをピンバイスで開口。設定では長方形ノズルですが、省略。
パネル式編隊灯とコーションマークを追加。


コスモファルコン メカコレ 302SQ 制空迷彩
コスモファルコン 制空迷彩
機体後部の右側面。
主翼動翼部に”NO STEP"、方向舵にはなんちゃってのコーションマーク、
側面に編隊灯、胴体上面に給油口?を市販デカールで。


コスモファルコン メカコレ 302SQ 制空迷彩
コスモファルコン 制空迷彩
左後方より全景。迷彩パターンがすこしわかりますかね。

コスモファルコン メカコレ 302SQ 制空迷彩
コスモファルコン 制空迷彩
前方上方より

コスモファルコン メカコレ 302SQ 制空迷彩
コスモファルコン 制空迷彩
右側面全景

コスモファルコン メカコレ 302SQ 制空迷彩
コスモファルコン 制空迷彩
機体下面
日の丸以外 特になにもしていません(^_^;)

コスモファルコン メカコレ 302SQ 制空迷彩
コスモファルコン 制空迷彩
上方より。迷彩パターンがわかります。





コスモファルコン メカコレ 302SQ 制空迷彩
コスモファルコン 制空迷彩
左側面全景

コスモファルコン メカコレ 302SQ 制空迷彩
コスモファルコン 制空迷彩
右側上方より


コスモファルコン メカコレ 302SQ 制空迷彩
コスモファルコン 制空迷彩
左後方より全景。コスモファルコンはこれくらいの角度が一番カッコイイ?

コスモファルコン メカコレ 302SQ 制空迷彩
コスモファルコン 制空迷彩
前方上方より

2013年2月6日水曜日

メカコレ・シリーズ 「コスモゼロ」 今度こそ完成


メカコレ・シリーズ 「コスモゼロ」 今度こそ完成しました。

パネル式編隊灯が太すぎたので、市販デカールで作り直しました。
ついでに日の丸を手書きで追加。

'74年版では「地球防衛軍」でしたが、ヤマト2199では国連宇宙軍です。
ということは、各国軍から提供された部隊から臨時編成されているはずですから、コスモゼロは日本航宙軍所属に違いない、という脳内補完の結果ですね。

塗色は、
 機 首:ヤマトレッド1
 機 体:明灰白色
 翼前縁:イエロー

コスモゼロ メカコレ 
コクピット脇や垂直尾翼のシリアルナンバーやコーションマークは凸モールドでしたので削り落として市販デカールを貼ってみました。それ以外にも動翼部に"NO STEP"表示なども追加してみました。

コスモゼロ メカコレ 
エンジン両脇はただの開口部になっていたので、スリットを表現。設定ではもっと枚数が多いのですが3枚ずつ。垂直尾翼のシリアルナンバーの位置にはなんちゃってデカール、あとパネル式編隊灯を追加。

コスモゼロ メカコレ 
機首上部の2本のアンテナは真鍮線に換えています。また、機首下部の衝角?の上面の隙間はパテ埋め。

コスモゼロ メカコレ 
コクピット脇のノズルはピンバイスで開口。その後方にもパネル式編隊灯。
主翼の日の丸は残念ながらフチ無し。


実は、もう1個買ってあるんだな。




2013年2月3日日曜日

メカコレ・シリーズ 「コスモゼロ」ほぼ完成。


いわずと知れた、宇宙戦艦ヤマトで古代進が搭乗していた宇宙戦闘機ですね。

 正式名称: 零式宇宙戦闘機52型

2013年4月からTV放送が始まる 宇宙戦艦ヤマト2199では、
 零式52型 空間艦上戦闘機

という名称です。
バンダイのメカコレ・シリーズはノンスケールですが、このキットは全長約10cmなので 1/170くらいです。

メカコレ コスモゼロ

メカコレ コスモゼロ

メカコレ コスモゼロ

メカコレ コスモゼロ


メカコレ コスモゼロ