2012年11月16日金曜日

宇宙戦艦ヤマト 地球はなぜ降伏を選択しないのか?(2)





twitterで地球はなぜ降伏しないか」という件について呟いたところ、

 「最後まで戦っていたのが日本艦隊だったから」
 「太平洋戦争末期の日本と同じで、降伏なんて選択しは最初から存在しなくて、
  勝利か、然らずんば自決というのが、軍部の方針だったから」


という回答をいただきました。
それについて思うことを綴ってみたいとおもいます。


■前提として ~ 作戦指導と戦争指導

「最後まで戦っていたのが日本艦隊だったから」について

これが冥王星沖海戦についての意見であるなら、私は、冥王星沖海戦で地球艦隊がガミラスの降伏勧告をはねつけたことは、むしろ当然であると考えます。
それに日本でなくとも作戦中に会敵しただけで(戦闘開始前に)降伏勧告を受け入れるなら、
それは軍規上の大問題です。
もっとも、旧作の設定であるならば、地球艦隊の指揮官が日本人以外だった場合、損耗が2-3割に達した時点で作戦中止したかもしれないとも思います。


そういう意味では、私も旧日本軍が上級司令部より「撃ち方やめ」の命令がない限り、戦い抜く軍隊だったことは評価していいと考えています。
しかし。これは、命令を受ける側に対する評価です。


むしろ問題は、

・上級司令部が隷下部隊に対して、戦闘停止命令を適切に発出できるか?(作戦指導)
・戦争指導部が適切な時期に戦争終結(降伏)の決断をできるか?(戦争指導)

という点です。命令を下す側の評価です。
「受けた側」と「下す側」は別々に評価しなければなりません。

残念ながら、第2次大戦での日本の作戦指導については、褒められたものではなかったと思っています。
非常に残念なことです。
極端な例ですが、特攻など大西中将自身がいっているように「統率の外道」そのものです。

□戦争指導部とは  しかし、本記事のテーマは作戦指導ではなく、地球の戦争指導についてです。
民主主義国家においては、文民統制・シビリアンコントロールが導入されていますから、戦争指導部とはすなわち政治(非常時にあっては、議会から大きな権限移譲を受けた政府)なのです。
戦闘停止命令が戦争指導部から発せられないかぎり、軍が戦い抜くことは当然であり、それが
あるべき姿だと私は考えますから、国連宇宙軍が日本艦隊を出撃させたことは当然(作戦自体の評価は別)です。
その軍に戦闘停止を命じるのは、あくまで戦争指導部です。


現代の日本人はどうも誤解している向きが多いように思いますが、民主主義国家においては、
戦争の開始と終結の判断は、軍部ではなく政治の役割です。先ほどのtwitterでの「軍部の方針」だったからといって、政治決定に反して勝手に戦争を継続することは許されません。
あるとすれば、それは、
 ・民主主義体制になく、軍が全件を掌握している。
 ・そして、軍自体が降伏するくらいなら地球人すべてが滅んだほうが良い、と考えるほどに
  極端な思想に染まっている。

この2つの条件を充たすときのみです。

twitterのフォロワーさんの指摘にある「太平洋戦争末期の日本と同じで...軍部の方針だったですが、太平洋戦争末期の終戦をめぐる混乱は明治憲法下の日本故に生じた問題です。
立憲君主制でありながら、統帥権を独立させていたことにより、軍に対する政治の優位が機能しない国家体制だったという、開戦と終戦の決定を誰が(またはどの会議が)行うか明確でないという、特殊なケースです。また、軍部自体、明確な方針をもって戦争に望んでいたわけではありません。
とりあえず戦争に打って出ただけですので、終わらせるための条件がなかったのが実情です。

前述のように、現在の主要な国々は民主主義体制のもと文民統制・政治優位を制度化していますから開戦や終戦の決断は政治が行います。

私は、将来もまともな政軍関係(文民統制)を維持して欲しいと考えていますし、国家に反逆するような
恥さらしな国軍を持ちたいとも思いません。
一方では、別命がない場合、最後まで戦い抜くような軍律に厳しく、かつ旺盛な士気を持った軍であって欲しい。
そして、将兵を無駄死にさせない作戦指導を上級司令部には期待したい。



当然、ヤマト世界でもすべての人々が己の職責を果たすべく、全力を尽くしていると思いたい。
それでも、滅亡寸前に追い込まれているとしたら、それはなぜ?


■ヤマト世界での戦争指導部とは?

さて、戦争指導についての問いである、と書きましたがヤマト世界での戦争指導部とはいったい
何が相当するのでしょう?
22世紀においても国際連合が存在し、地球統一政府は存在していません(「さらば」でアンドロメダの進宙式に地球連邦初代大統領が臨席しています)。
2199では国連宇宙軍が編成されていますが、これは国連総会または国連安全保障理事会の決議をうけて司令部が設置され、指揮下部隊は各国からの派遣部隊からなる、ということになります。
ただし、国際連合憲章第7章に基づく正規の国際連合軍なのか、国連朝鮮派遣軍と同じ位置づけかは不明です。
国連宇宙軍に戦闘中止を命じることができるのは、安保理または国連総会決議ということになります。
ここでわかると思いますが、沖田指揮する艦隊は「日本艦隊」ではなく「国連宇宙軍艦隊」であって、たまたま日本国から提供された艦艇のみで編成されているわけです。国連軍に参加中は、当然国連軍の指揮下にあるわけです。言い換えると、安保理決議をうけて国連軍(この場合は国連宇宙軍)から戦闘中止を命令されることになります。
よって、「日本艦隊だから」戦い続けた、ということは成り立ちません。国連軍司令部、さらには安全保障理事会または総会で戦闘停止を決議しなかったということになります。


さて、そこまで考えてふと気づいたのですが、第2次大戦における、日本のポツダム宣言受諾の決定は言われるほど遅くはなかったのではないでしょうか?
第2次大戦の多くの参戦国が本土で地上戦を戦い、多くの市民が命を落としています。本土で地上戦を行わずに済んだのは、日英米くらいです。もちろん、陸続きの欧州、とくにドイツに攻め込まれた側は仕方がない部分もありますけど。

2012年11月15日木曜日

宇宙戦艦ヤマト 地球はなぜ降伏を選択しないのか?

大日本帝国ですら、降伏を選択したのに、何故未来の地球は降服しなかったんでしょうね? 
勝てないことが明確になってから休戦を申し入れてもガミラスに無視されたのだろうか?

2199の場合、シュルツの述懐があるので、どう考えても地球側に降伏の意思がないようだ。
あれさえなければ、交渉チャンスは緒戦時の一度だけだった、と理解することも可能になってくるのだが。

この疑問は、旧作、2199共通のものです。
旧作のナレーションも「絶滅か奴隷かを求め情け容赦のない攻撃繰り返している」となっている。
滅亡が目前に迫っても降伏(すなわち奴隷化)をよしとせず、抵抗を続けているということだ。
独立を失うどころではなく、種としての地球人類が絶滅しようというのに抵抗を続けることが、果たして正しい判断なのか?沖田さんが言ったように「今日の屈辱に耐える」ことで捲土重来の機会もあろうというもの。そこまで、地球人が馬鹿だと思いたくない。

やはり、設定としては、ただ絶滅させるために遊星爆弾攻撃を仕掛けてきた、でよかったと思う。
相手の目的が地球人類を滅ぼすことなら、地球は徹底抗戦しか選べない。ってか、手をあげても発砲は止まらないので、滅亡の日まで戦いが続いているということです。それなら、理解できます。
もっとも、その場合、冥王星沖海戦で「地球艦隊につぐ、直ちに降伏せよ」という降伏勧告もなく、したがって、沖田さんのあの「バカめ」のセリフもなくなりますが(^_^;)


ただし、いずれにしても、種としての地球人を絶滅させる合理性はないので、
「悪逆非道な宇宙人が攻め寄せてきて、地球人の絶滅を目標に情け容赦のない攻撃を続けている」という設定以外できません。
無理に設定するなら「捕虜はとるな」と同じ理由。生かしておくと、面倒見る手間がかかる。地球人の労働力を欲していないなら、片付けてしまったほうが手間いらずです。


'74年版当時は、先の大戦で降伏したことを潔しとしないメンタリティが存在していたのであろうか?








2012年11月14日水曜日

宇宙戦艦ヤマト2199における指揮権継承問題

古代が上級者や先任者(森船務長)(注1)を差し置いて艦長代理につくことができるか?

指揮権継承は軍隊に限らず企業でも「決裁権限」と「権限移譲・委任」の規定を作成するわけで、一般社会でも重要な問題なんですよね。

現実世界で権限継承が詳細に定められている例に米国の大統領権限継承順位がありますよね。18位まで定められているそうで。日本国首相の権限継承順位は組閣時に5位まで指定して官報掲載されてるし。兎にも角にも重要な問題なわけで。

では、軍隊での指揮権継承はというと、代理する者が別に定められていない場合は将校名簿の記載順とするのが世界共通です。
因みに日本海軍では「軍令承行令」で継承順位が定められていましたし、自衛隊では防衛庁訓令第80号「指揮代理に関する訓令」、防衛庁訓令第12号「自衛官の順位に関する訓令」で規定されています。
ちなみに、以下で読めます。 
・防衛庁訓令第80号「指揮代理に関する訓令」http://t.co/GebUIKDd 
・防衛庁訓令第12号「自衛官の順位に関する訓令」http://t.co/Bzjaw427 

そこでヤマトですが、上記を考えると、いよいよ古代がヤマトの指揮を執ることは難しくなります。
上級者として真田三佐、徳川三佐がいて、同じ一尉でも森船務長 新見さんが先任です。(注2)
旧作の沖田さんの命令をもって「代理に指定された」者といえるのかは?です。

2199ではひとつウルトラCの提案。古代を野戦任官で二佐に任じてしまう、という解決策はどうでしょう?
ちなみに、現実世界の海上自衛隊では尉官の任免(採用・昇任・退職等)権は海幕長、佐官は防衛大臣に任免権があります。あと、尉官であっても有事(訓令では行動中)の退職も防衛大臣の許可が必要。 
ということで、艦長がある幹部を戦時昇進させることはできません。

フィクション作品中ならなんでもありなので、戦時昇進や補職の権限を艦長に委任できる規定がある、
と設定すればALL OKだと思います。


設定に階級を持ち込んだことは制約になる一方、うまく料理すれば新しいエピソードを作れるわけですから物語に活かしてほしいものです(ああ、話がまとまらない)。



注1)第1章のパンフレットなどで最初から1尉となっていたので、森雪が古代たちより先任かと思っていましたが、映像では肩章が一本線でメ号作戦から帰還した古代、島と同じでした。よって、キャラ紹介等にはありませんが、ヤマト乗組、船務長発令の際 一尉の特進したようです。 2013.01.23追記

注2)第2話を見なおしたところ、古代や雪の肩章が1本の三尉のシーンでも新見さんは三本線で一尉でした。 2013.01.23追記

2012年11月11日日曜日

「撃沈」という言葉の使い方

ヤマト2199もそうですが、多くの作品で「撃沈」という言葉の使い方が正しくないのが気になる。「撃沈」は「撃ち沈める」「沈没させること」を意味するので、味方が沈められたときは「撃沈された」となる。自軍の損害報告は「味方巡洋艦、轟沈」とか「爆沈」が正しい。

宇宙戦艦ヤマト2199のガミラス艦艇のクラス名

宇宙戦艦ヤマト2199のガミラス艦艇のクラス名メモ。

公式HPより抜粋すると以下。

  クラス名    設定名          ガミラス艦種区分    地球側分類
ガイデロール級  航宙戦艦         二等航宙戦艦      戦艦
デストリア級    航宙重巡洋艦       二等航宙装甲艦     戦艦
ケルカピア級   航宙高速巡洋艦     二等航宙装甲艦     巡洋艦
クリピテラ級    航宙駆逐艦        二等航宙装甲艦     駆逐艦 
メルトリア級    航宙巡洋戦艦       二等航宙装甲艦    巡洋戦艦
(ドメラーズⅢ)  超弩級一等航宙戦闘艦

ポルメリア級   航宙強襲航宙母艦 
ガイペロン級   多層式航宙母艦


ちなみに第1話のメ号作戦の冒頭シーンで「きりしま」のモニター表示。

表示クラス名   数     シルエット
超弩級宇宙戦艦 1     ガイデロール級
宇宙戦艦      7     デストリア級
宇宙巡洋艦    22     ケルカピア級
宇宙駆逐艦    74     クリピテラ級


ドメラーズⅢのガミラス側区分は 当然「一等航宙戦艦」なんでしょう。
4章のドメル艦隊のシーンは、「ドメラーズⅢ」以外にも一等航宙戦艦、一等航宙装甲艦に登場してほしい。
2等ガミラス人で編成された部隊ゆえ、冥王星のガミラス艦隊は二等戦艦、二等装甲艦しか配備されていない二線級部隊、という設定だと思っていたのですが。

一方、純血ガミラス人で編成した部隊は個艦戦闘力にまさる一等戦艦、一等装甲艦での編成かと。

それにしても、ドメラーズⅢクラスの設定名「航宙戦闘艦」は、「航宙戦艦」と別の艦種なんだろうか?表記ミス?

海上自衛隊の護衛艦命名についての一考察

海上自衛隊の護衛艦命名についての一考察

旧海軍含めて、各国海軍は艦艇をいくつかのクラスに分類しています。任務の違いや、はては艦長の階級、給与の違いとリンクしているわけです。
さて、戦後の我が海上自衛隊の使用する艦船は「自衛艦」と「支援船」に区分されます。「自衛艦」が国際法上の軍艦になります。
この「自衛艦」は予算上「警備艦」と「補助艦」に分けられていますが、「警備艦」はその任務により、「機動艦艇」「機雷艦艇」「哨戒艦艇」「輸送艦艇」に細かく区分されます。「護衛艦」は前記「起動艦艇」の中心になる「艦種」です。
ただ、海上自衛隊は「護衛艦」「潜水艦」の2つにしか分類していないのです。
他国、アメリカの場合、日本の「起動艦艇」に含まれる艦種は、
 航空母艦
 巡洋艦
 駆逐艦
 フリゲート
 潜水艦
などがあります。
つまり、日本の「護衛艦」は世間の「巡洋艦」「駆逐艦」「フリゲート」を含めた区分(水上戦闘艦くらいの意味)です。
艦種区分は、各国が独自に決めるので別におかしくはありませんね。

ちなみに、我が護衛艦の艦名でなんとなく、その時々での海上自衛隊内での位置づけ(期待度?)が解ります。

最新ヘリ搭載護衛艦DDHは、世間でいうヘリ空母みたいなものですが、「いせ」「ひゅうが」と旧国名を当てています。これは旧海軍では戦艦の命名基準。
ちなみに旧海軍の伊勢型戦艦「伊勢」「日向」はミッドウェー海戦の敗北後、空母不足を補うため航空戦艦に改装されました。戦艦の中から伊勢型と同じ艦名を採用したのは、意味があるのでしょう。
旧型ヘリ搭載護衛艦DDHは、「ひえい」「しらね」など、山の名前。山の名前は旧海軍の一等巡洋艦の命名基準です。当時の護衛艦のなかで最大の艦だったDDHに一等巡洋艦の名称だったわけです。
同じDDHでもヘリ搭載護衛艦(3機搭載)から実質的なヘリ空母に拡大強化されたことで艦名が 一等巡洋艦から戦艦のそれに格上げされたわけです。

DDGでも同様のことが見て取れます。
現在のイージス護衛艦DDGは、「こんごう」「あたご」など山の名前で、一等巡洋艦の基準。
同じDDGでもイージス以前の艦は「たちかぜ」「はたかぜ」で天象・気象を表す単語で旧海軍では駆逐艦と同じ基準。イージス搭載型になって性能が大幅アップして、大きくなったので、駆逐艦から巡洋艦に格上げになっています。

ちなみに現在建造中のあきづき型護衛艦は区分こそDDですが、従来のDDに対して対空戦能力をを大幅に強化し僚艦防空能力をもった、いわば防空直衛艦。艦名の「あきづき」は旧海軍の防空駆逐艦「秋月」型にならった命名です。

2012年10月17日水曜日

大ガミラス帝星の戦争指導機構、軍編成は?

10/13から 宇宙戦艦ヤマト2199 第3章「果てしなき航海」の劇場イベント上映が始まっています。私は、14深夜に横浜ブルク13で鑑賞、限定版Blu-rayも無事確保できました。
やっぱり「真赤なスカーフ」はいい、予想通り号泣。

さて、第3章公開に合わせて公式HPが更新され、ガミラス側のキャラクターが追加されています。

 氏 名          役職                 階級  
アベルト・デスラー   総統
レドフ・ヒス       副総統               文官(内務省出身)
エルク・ドメル       不詳                 不詳(劇中で中将) 
             小マゼラン方面軍防衛司令官
             第6空間機甲師団長        中将 (*1
             銀河方面作戦司令長官      上級大将 (*2
ヘルム・ゼーリック  中央軍総監              不詳
ガル・ディッツ     航宙艦隊総司令官         不詳
メルダ・ディッツ    銀河方面軍第707航空団     少尉
ヴェルテ・タラン     軍需国防相             不詳
ガデル・タラン      参謀次長               不詳
ハイドム・ギムレー   親衛隊長官             不詳
グレムト・ゲール    銀河方面作戦司令官(*2)     少将
ミーゼラ・セレステラ  情報宣伝相              文官?

ヴァルケ・シュルツ   冥王星基地司令
                空間機甲旅団長       大佐
ゲルフ・ガンツ     冥王星基地副司令         少佐
ヴォル・ヤレトラー   ?作戦参謀             少佐 
サレルヤ・ラーレタ   浮遊大陸補給基地司令官    少佐

大ガミラス帝星の戦争指導機構、軍編成(どのような軍種で編成されているか)を想像してみたくなります。

まず、参謀次長がいるのに参謀総長が設定されていないことに気づきます。
中央軍総監が参謀総長に代わる制服トップなのか?それともガミラス本星域の防衛を担う本国軍としての「中央軍」がありそのトップなのか?
航宙艦隊とはなに?各方面軍との関連は?航宙艦隊はフォースプロバイダーで、フォースユーザーとしての方面軍等を編成しているのだろうか?
劇中でディッツは「艦隊運用の責任者として」云々とのセリフがあったから航宙艦隊がフォースユーザーになるよなぁ。
とすると、航宙艦隊が外征軍で、中央軍は本国軍と考えるべき?

ゼーリックとディッツ、その他の軍人の制服の色が異なるのも気になります。所属する軍種が違うのかもしれません。


(*3)ゲールは公式HPでは「 銀河方面作戦司令長官」ですが本編では「 銀河方面作戦司令官」に修正されています。しかし、少将で「方面軍司令官」はおかしいでしょう。
そこでつらつら考えると、銀河方面軍たって、本編映像等で見る限り、我が太陽系にしか手出ししていないようです。そうすると、主力は冥王星基地戦力とバラン星のゲール直率の戦力。第3章で次元断層のヤマトを襲った戦力は冥王星海戦と大差ないか少ないくらいでした。ということは、銀河方面軍はシュルツ指揮の1個旅団+バランの1個旅団、すなわち欠編成の1個師団くらいですね。これで方面軍は誇大広告とおもいますが...
遠征部隊ゆえの兵站・支援部隊は方面軍なみ、正面戦力は地球が弱体故に欠編成の1個師団と推測されます。

2012年7月12日木曜日

地球防衛軍司令官 藤堂さんの肩書きは?

2199の藤堂さんの設定が旧作から変更になっています。
旧作では地球防衛軍司令長官、2199では文官になっています。
ところが、公開資料では「地球連邦極東管区行政長官」になっています。
これは私の理解では 『設定の記述ミス!』です(^^; 
ただしくは、「国連極東管区行政長官」と記述すべきところを修正忘れ、または 
そもそも整合性を考えていないんじゃないかと... 

理由は 
・「地球連邦」は藤堂さんの肩書きにしか登場しない 
・藤堂さんの肩書きは地球連邦 極東管区行政長官」、しかし 
「極東管区」は他の人物の肩書きでは「国連宇宙軍極東管区」として使われている。 
・「ヤマト計画」は国連主導の計画で、その本部長は藤堂さん。 
・ヤマト2199での国連の英語名称は、UNITED NATIONS。これはいまの国連の名称と同じ。 
・ヤマト発進前に登場する政治指導者は 国連事務総長、EU代表、USA代表(大統領?)などで 
地球連邦の代表者はいない、すなわち地球連邦は存在していない。 
・旧作の設定をなぞると、地球連邦成立はヤマト帰還後。 
・地球連邦が成立しているなら、常識的に地球連邦軍になる。 
などなどです。 

と書いていたらヤマト2199のWikipediaに 同じことが書いてる。どうもこのWikipediaは出典なし裏設定が記述されてたり、誰が書いてんだ?

2012年6月30日土曜日

宇宙戦艦ヤマト2199 第2章を観て BBY-01は日本艦

宇宙戦艦ヤマト2199 第2章を観てきました。

浮遊大陸を波動砲で吹き飛ばした後の沖田さんの「自衛のための武器」発言であらためて確信。自衛隊以来、日本国防組織は厳格なROEに縛られているはず。この発言でヤマト乗組員は日本国航宙軍の人員だと推測できる。だから部隊単位で国連軍に派遣された第一艦隊は日本艦のみで編成されているし、ヤマト含めた各艦の乗員もすべて日本人なのである。 #yamato2199

2012年6月20日水曜日

宇宙戦艦ヤマト2199 メ号作戦参加国連宇宙海軍艦艇

宇宙戦艦ヤマト2199 メ号作戦参加国連宇宙海軍艦艇
[ハイパーホビー6月号より 記述順もそのまま]
戦  艦×1: BBS-555キリシマ
巡洋艦×8: CAS-253ユウギリ
        CAS-229アブクマ
        CAS-266アタゴ
        CAS-890ヤクモ
        CAS-777ツルギ
        CAS-741イブキ
        CAS-718ムラクモ
        CAS-702ナチ
駆逐艦×12: DDS-117ユキカゼ
        DDS-172シマカゼ
        DDS-103アヤナミ
        DDS-106シキナミ
        DDS-144シラヌイ
        DDS-149ハツシマ
        DDS-119アヤセ
        DDS-101イソカゼ
        DDS-164カゲロウ
        DDS-216タチカゼ
        DDS-147フユツキ
        DDS-148ミナツキ

うーん、現実世界の「大日本帝國海軍艦艇の命名基準」「海上自衛隊の使用する船舶の区分等及び名称等を付与する標準を定める訓令」のような規則は裏設定で考えなかったのかな?
「キリシマ」は山の名前。日本海軍の戦艦「霧島」(金剛クラス)はもともと巡洋戦艦だからみな山の名前なわけですが、BBSで「コンゴウ」クラスにしたのは?ですね。旧海軍の戦艦でもっとも活躍したクラスだからかな?
なら、なぜCASにも山の名前が採用されているのか?
おまけに、気象に関係のある名、河川名まで混在している。
すべて「村雨」型宇宙巡洋艦なのに!
まぁ、DDSは気象に関係のある名で統一されてはいるけど、CASにも「キリ」「クモ」がいるし。

宇宙戦艦ヤマトから軍艦マニア、ミリオタの道を歩んだ私としては、このあたりにも拘ってほしかったなぁ。

2012年6月16日土曜日

ヤマト2199の設定変更について 内惑星戦争と火星開発

宇宙戦艦ヤマト2199で追加された設定 編集中メモ

「内惑星戦争」について
2170年代に地球、火星間で「内惑星戦争」が戦われたという設定が追加されている。テラフォーミングされ地球人類が移住していた火星と地球の戦争という設定だが不明な点や疑問点が多い。
1.火星側の戦争当事者は誰なのか?
2.戦争の原因は?
3.火星側の戦力整備はどのように行われたのか?
という3点が特に不明。

まず、第1点目の戦争当事者。
火星移住の目的は地球の人口増加対策、火星の天然資源開発などが考えられる。宇宙条約、月協定下で特定の国家、私人(民間企業等)が天体の領有、天体における天然資源を所有することを禁じているので、テラフォーミングを含めた火星開発・移住は国連主導・複数国の共同開発ではないだろうか?開発主体の多国籍の合同企業体が発足しているかもしれない。
とすると、火星に居住するのは大部分は技術者と彼らを対象にした第三次産業部門従事者だと考えられる。22世紀半ばで一般人が個人の資格で移住しているとは想像できない。
であれば、火星居住者の帰属意識は、依然地球(出身国、派遣元の国際・国家機関・企業)側にあるのではないか?
彼らが火星に帰属意識を持ち、地球に敵対する共通の意思をもつだろうか?

第2の戦争の原因
前述のように、火星開発が進むとすると、地球と火星の戦争原因
禁止、天体の軍事利用(天体上においては、軍事基地、軍事施設及び防備施設の設置、あらゆる型の兵器の実験並びに軍事演習の実施)の禁止がうたわれている。



火星の惑星改造と植民都市について...
いまから150年ほどで、地球と対立するほどの植民都市をどうやったら建設できるのだろう?ひょっとして、火星に遺跡があってテラフォーミング装置でも見つかるのか?この改変の必要性はなんだろう?

内惑星戦争について...
宇宙条約、月協定が有効なら火星には軍事利用が禁止されています。仮に植民都市が建設されていても警察力を超える武装持ち込みは禁止。
もし、条約に違反して戦力を展開する国家が現れたなら、国連決議による違反国への武力制裁となるにちがいない。それは、地球や火星とその近傍空間を舞台にした 国連軍または多国籍軍対 宇宙条約違反国家の戦争となる。
地球対火星の戦争にはならない。

ヤマト2199の地球対火星の戦争って、単なる思い付き?
リメイクするなら、説明のつかない改変は不必要だと思う。

2012年6月12日火曜日

宇宙戦艦ヤマト2199の設定について 地球の政軍体制[編集中]

宇宙戦艦ヤマト2199の設定について[編集中]

'74年放映のオリジナルでは 国連と地球防衛軍が登場しましたが、地球の政治軍事体制についてはほとんど登場しませんでした。
今年劇場公開開始のヤマト2199は、設定の矛盾点を監督なりに解消し、リアルな設定にしたことを「売り」?にしたとのこと。
では、未来の地球の政治軍事体制はどうなったのか?人物・メカ設定からキワードを抽出しました。

■設 定
[登場人物の設定]
沖田十三 :宙将
        国連宇宙海軍・連合宇宙艦隊司令長官
土方 竜  :宙将
        国連宇宙軍・空間防衛総隊司令官  
                国連宇宙軍月面方面軍 各国地上軍防空隊を指揮
        元航宙軍士官候補生学校長
               沖田と軍学校同期
          士官学校同期(佐渡さん談)
          宇宙防衛大学同期(公式HP、劇場パンフ)
藤堂平九郎:地球連邦・極東管区行政長官
芹沢虎鉄  :宙将
        国連宇宙軍・極東管区軍務局長
古代 進  :一等宙尉
        第7航宙団空間戦術科
島 大介  :一等宙尉
        第101宙挺団航宙運用科
          航宙軍士官候補生学校で古代と同期
森 雪    :一等宙尉
        極東管区幕僚監部作戦部9課
加藤三郎  :二等宙尉
        国連宇宙軍航空団
        99式空間戦闘攻撃機搭乗員

[メカ設定]
BBS-555 キリシマ
  所属:国連宇宙海軍/極東方面空間戦闘群/連合宇宙艦隊/第1艦隊
コスモゼロ
  開発:国連宇宙海軍/極東方面空間戦闘群/宙技廠
  配備:国連宇宙海軍
コスモファルコン
  開発:国連宇宙地上軍/極東方面空間戦闘群/宙技廠(公式HPほか)
      国連統合地上軍/極東方面空間戦闘群/宙技廠(第2章パンフetc)
  配備:国連宇宙地上軍 のち国連宇宙海軍(ヤマト搭載用)
100式空間偵察機
  配備:国連宇宙地上軍/極東方面空間戦闘群(公式HPほか)
       国連地上軍/極東方面空間戦闘群(バンダイ・ヤマトポータル)

■抽出されたキーワード
[国際機関・国等]
国連 UN
アメリカ合衆国 USA
欧州連合 EU European Union
 ?     ME The Middle East

[軍学校]
航宙軍士官候補生学校
士官学校
宇宙防衛大学


[軍・部隊・官衙名]
国連宇宙軍    UNITED NATIONS COSMO FORCE(略称:UNCF)
国連宇宙海軍   UNITED NATIONS COSMO NAVY (略称:UNCN)
国連宇宙地上軍 英語名称不明
国連地上軍    英語名称不明(バンダイヤマトポータル、ハイパーホビー等) 
航宙軍
各国地上軍

国連宇宙軍・空間防衛総隊
国連宇宙軍・月面方面軍 
極東方面空間戦闘群
連合宇宙艦隊
第一艦隊
国連宇宙軍航空団

極東管区
極東管区幕僚監部
極東管区軍務局

宙技廠



これらから22世紀の地球における政軍関係の設定はどうなっているか?考えよう。

何故ヤマト乗組員は皆日本人なの?

何故ヤマト乗組員は皆日本人なの?「宇宙戦艦ヤマト2199」

私の答え
こじつけるなら、下記2つ。私はB推し。

答A
各国から選抜された要員は、シェルター退避中にガ軍高速空母の攻撃でのきなみ戦死。時間の余裕がないのでヤマト建造地である日本から補充要員を選抜した。

答B
ヤマトは日本国の宇宙戦艦だから。
国連軍というからには、各国が自国軍を派出していると考えるのが妥当。メ号作戦で沖田提督が指揮する第1艦隊が すべて日本艦であることは、日本の宇宙艦隊が国連宇宙海軍の指揮で行動していることの傍証です。
また、作中で「ヤマト計画は国連主導」と述べられているが、これは砕氷艦「しらせ」は文部科学省の南極観測計画予算で建造されても、所属は海上自衛隊というのと同じで、ヤマトは日本国籍の宇宙戦艦でしょう。

いなみに、この時代、自衛隊なのか軍なのかは明示されていませんが、日本国航宙軍ではないでしょうか?古代、島が航宙軍士官候補生学校出身という設定ですから。


あるBlogでは、
「攻撃で各国が分断され、他国への人的支援ができなくなっていたから」
と理解したと書かれている。しかし、冥王星まで宇宙艦隊を派遣したり、99式を迎撃に出したりできる状況で、全乗員999名の一部、すなわち数百人の人員輸送すらできないはずもない。よって、説明としては弱いと思う。


実際のところは、たぶん
「日本のアニメだから全員日本人になった」(特に考えもしなかった)でしょうね。

2012年6月10日日曜日

宇宙戦艦ヤマト2199 第1章をみて ガミラス軍編成・歴史についてメモ

宇宙戦艦ヤマト2199 第1章をみて ガミラス軍編成・歴史についてメモ。


ガ軍冥王星前線基地司令シュルツの階級は大佐。2等ガミラス人で編成された空間機甲旅団の旅団長。メ号作戦で地球艦隊が戦ったガ艦隊がその空間機甲旅団を構成する主戦力ということか?艦艇を師団・旅団編成にするのは旧ソビエトや現ロシア海軍型か?

それにしても、メ号作戦に投入されたガミラス艦隊が大佐で旅団長たるシュルツの指揮下にあると仮定すると、いかにガミラス軍が巨大な組織か、よくわかる。
ひとつの恒星系への侵攻を1大佐に任せるとは...

ガミラスが宇宙艦隊を空間機甲旅団などと呼称しているとすると、ガミラスの歴史では独立した海軍は存在しないか、非常に規模が小さかったに違いない。
ドメルは”将軍”だし、宇宙艦隊も機甲旅団。地球の言葉に翻訳すると陸軍と同じ用語が艦隊編成で使われている。

2012年5月5日土曜日

宇宙戦艦ヤマト2199 第1章を観て(3)

ヤマト2199、せめて第2話あたりで、新造戦艦をなぜ「ヤマト」と名付けたか、沖田艦長の口から全員に訓示するシーンでもあれば、若い乗組員や新しい観客も日本人にとって戦艦大和の名が象徴するものを説明できたのに。「今度こそ、故郷を救って見せる!」。非常に残念。

2012年4月20日金曜日

宇宙戦艦ヤマト2199 第1章を観て(2)

宇宙戦艦ヤマト2199のメ号作戦の描写についてネットにいろいろな考察が出ています。
1)陽動作戦だったのか?
2)陽動作戦だったとして下のものはそのことを知っていたのか?
3)駆逐艦「ゆきかぜ」艦長 古代守の行動の理由と是非。

これらについて私見を。
1)まず、メ号作戦の作戦目的について。
これは、イスカンダルからの使者にガミラスの制空権を突破させるための陽動作戦だったのでしょう。「アマテラスはまだか?」という沖田さんの台詞がそれを示しています。

2)下の者は 作戦目的が陽動だったことを知っていたか?
「キリシマ」が地球帰還後のシーンで南部が「聞いた話だが、メ号作戦の目的は陽動で下には秘密にしていた」らしい、との台詞がありますから、設定・脚本としては
艦隊司令部と各級指揮官(各艦長など)以外には秘密だったということでしょう。

軍隊では、作戦前に各級指揮官艦長クラスに対しては作戦目的と行動計画についてブリーフィングを行います。そうしないと、旗艦が撃沈されたり通信機能を喪失した場合や、指揮官の戦死という事態に陥った際、作戦を継続できなくなるからです。また、各艦レベルでさまざまな決断を求められる状況が考えられますから、作戦目的と全体の行動計画を理解していないと各艦の行動が支離滅裂になり早々に作戦が破綻するからです。また、各艦の艦長は帰艦後には各科長・士官クラスには作戦目的や行動計画について徹底します。理由は、先とおなじ。指揮権継承の問題。

3)駆逐艦「ゆきかぜ」艦長 古代守の行動の理由と是非。
火星でイスカンダルからのカプセル回収成功の連絡を受けた沖田さんが「作戦中止、地球へ帰還する」との命令を発出したにもかかわらず、「ゆきかぜ」は撤退を拒否。その際、沖田さんは「作戦は成功した」と古代に告げています。ということは前述のとおり古代は作戦目的を知っていたと考えられます。
それでも古代は撤退を拒否し、ガミラス艦隊に突入します。
旧作では「ここで逃げたら死んでいった友達に顔向けできない」という理由でしたが、2199では「キリシマ」の撤退を援護するためのようにも受け取れます。ネットで多くの方が古代守の「あなたこそ地球に必要な人だ」という意味の発言を証拠にあげています。

旧作では撤退=逃げる(作戦放棄)だったので 古代守の心情もわからないでもないですが、艦隊司令官の正式命令が出ているのに従わないのは抗命罪になる上、艦と乗員の命を「私」する行動ですから、古代守を軍人としては評価できません。同じ理由で史実の宇垣特攻についても私は評価しません。

一方、2199では「キリシマ」の撤退を成功させるための撤退援護という、作戦目的に沿った行動としての評価が可能なように変更されたとみるべきです。
できれば、はっきり「撤退を援護します」くらいの台詞を加えてほしかったし、「ゆきかぜ」の行動が軍事合理性に基づくものだとわかる演出がほしかった。

たとえば(以下 脳内妄想)、
一旦、「キリシマ」に従って戦場を離脱したが、「キリシマ」が被弾の結果、全力発揮ができず、追撃してくるガミラス艦隊を振り切れない。
沖田は「ゆきかぜに発信。「ゆきかぜ」は火星に先行、ウズメを回収後地球へ帰還せよ」との命令を発出。
ゆきかぜ艦橋で命令をうけ、困惑した顔をあげた古代守に対し、笑顔でうなずきを返すゆきかぜ乗員。古代は一言「みんな、すまない」とつぶやくと、「針路変更180度!最大戦速即時待機!、合戦準備!」と次々に命令を発する。
「ゆきかぜ」は単艦回頭し、 「ワレ コレヨリテキカンタイニトツニュウ、ユウグンテッタイヲエンゴセントス。サラバ」と発行信号を発しながらガミラス艦隊に突入、絶妙の操艦と砲雷撃、魚雷が尽きた後も襲撃行動を偽装することでガミラス艦に退避運動を強要することで、足止めし「キリシマ」撤退を成功させる。
とかなんとかのシーンがあった方がよかった。
駆逐艦一隻の喪失で主力艦とヤマト計画の重要人物沖田や多くの人命を救えることを考えると合理的な判断になる。
エンガノ岬沖海戦での駆逐艦「初月」の行動を彷彿とさせるシーンにしてほしかったなぁ...

宇宙戦艦ヤマト2199 第1章を観て(1)

ヤマト2199を観て旧作にあった悲壮感、絶望感が薄れているように感じた一人です。
'74年版のヤマトのスタッフは、戦時中に少年期を過ごした方が参加しているし、従軍経験者がまだまだ多く存命だったことから、多くのスタッフが直接間接的に戦争体験を持てた世代でしょう。
そのことを考えると、旧作とヤマト2199を比較した時に感じる時代の空気感の差は、
「戦争体験がない人が作ったから、作品中の時代の空気が軽くなってしまうのは仕方がない」ことなのか?
しかし、実体験がないと作家が務まらないなら、推理小説家は殺人を犯さなければならなくなるし、SF作家は宇宙を経験しなければならないので、それは違うのだろう。
実体験があろうがなかろうが、結果的に、どれだけ「らしく」描けるか?ということだ。そして、時代の空気、人々の気分が其の作品にとって重要なら、作品中にその時代、社会を再構築してみせなければならないはず。
そのとき、自分が体験していない事柄や時代を観客が納得、理解できる形で描けたかは、作家がどれだけその時代について「勉強」「研究」したか、に尽きるだろう。
その時代の文物にふれ、同業者の過去の作品に触れることで、実体験の不足をどれだけ補ったか?ということだ。

確かに、ヤマト2199は メカのディテールも細かく描きこまれているし、戦闘シーンも迫力があるし、旧作で頻繁だった作画崩壊も見られない。かなり楽しめる作品に仕上がっているように思う。
しかし、旧作にあった悲壮感、絶望感の描写は不要とばかりに取り除く一方で、メカのディテール設定やアクションシーンには腐心し、女性キャラクターを追加するのはいいが、なぜかアホ毛や巨乳、パロディ(オマージュと呼ぶには品がないと感じる)やギャクシーンを散りばめるなど、疑問に感じる部分も多い。

数日前にも、ヤマト2199について書いたが、メカマニアのアニオタが自分の見たかったシーンをつなぎあわせた壮大なパロディを作っているように思えるのが、非常に残念である。

2012年3月10日土曜日

L-01Dに大容量バッテリーを!

先日 ebayで購入した「3800mAh Li-ion Extended Battery Cover for LG Nitro HD P930 AT&T / Optimus LTE 4G」 http://r.ebay.com/4YMy5c ですが、リアカバーの形状(上部、下部の曲線、本体に固定する突起の位置)、なによりフェライトシールがないため、そのままでは Optimus LTE L-01Dで使用できません。

よって、純正リアカバーからフェライトシールを大容量バッテリー付属のカバーに移植した上で、純正リアカバーとバッテリー付属のカバーを固定することでカバーを本体に固定することにしました。
写真は、
 1)大容量バッテリーをL-01Dに装着した状態(バッテリーがほぼ2倍の厚さなので思いっきりでっぱっています)。
      

 2)純正リアカバーからフェライトシールを移植したバッテリー付属のカバー。
       
      

 3)フェライトシール部分をくりぬかれたリアカバーと移植先バッテリーカバー。
      



あとは両者を接着すればいいのですが、純正リアカバーはPC樹脂の表面をSFコーティングしてあるので、通常の接着剤ではくっつきません。
そこで、近所のホームセンターでセメダインPPXというプライマー付属の接着剤を買ってきました。
0.3mm厚プラ板を適当にカットして、純正リアカバーの外側面外周にそって前述のセメダインPPXで接着。このプラ板をベースにして、バッテリー付属のカバーをエポキシパテですきまを埋めながら接着しました。




     


外観は、まだ不恰好ですが、コンビニで試しにmobile suica を使ってみました。結果は無事通信に成功! 
これで、バッテリー残量をさほど気にせずにL-01Dを運用できます。

2012年2月15日水曜日

L-01D用に大容量バッテリーを注文してみた

2011冬モデルの LG Optimus LTE L-01Dを12月に購入したわけですが、いやホントにバッテリーが持たない。
通勤時間往復3時間のあいだネット接続すらままならない。

純正バッテリーを追加購入して交換しながら運用していましたが、本命は大容量バッテリー。
きっとMugenさんからでると信じてまっていましたが、ついに待ちきれずeBayで L-01Dの兄弟機向けを発見したので人柱覚悟でOptimus LTE L-01D用に、発注してみた。
「3800mAh Li-ion Extended Battery Cover for LG Nitro HD P930 AT&T / Optimus LTE 4G」



3800mAh Li-ion Extended Battery Cover for LG Nitro HD P930 AT&T / Optimus LTE 4G