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2019年8月25日日曜日

1/144 F-4DJ 航空自衛隊ベトナム派遣航空集団(「征途」より)



F-4D75-8281, JASDF, ベトナム派遣航空集団,

タンソンニャット空港 1968 

1/144 F-4D 征途 大サトー
F-4DJ 航空自衛隊 ベトナム派遣航空集団 1968(仮想戦記「征途」より)
カフェレオ 1/144 F-4D ミネソタANGをリペイント


カフェレオの1/144 F-4D をリペイントして、佐藤大輔作の仮想戦記 「征途」 に登場する空自のF-4にしてみました。 
'68/01 のテト攻勢において、タンソンニャットからメコン・デルタの陸自支援に出撃した機体です。



■マーキングについて 
「征途」本編中では、シャークティースが描かれていること、尾翼マークが豹であることは述べられていますが、具体的な型式(*)やシリアルは触れられていませんので、いろいろ脳内補完を行いました。 

 (*)新書版の表紙にショートノーズのF-4が描かれていますが、こちらは
  シャークティースはまとっていませんので、本編中のF-4なのか不明ですし。


ショートノーズ・ファントムでシャークティースはVF-111のF-4Bくらいしかないのでそっちからデカールをパクリました。
でも、鮫口はショートノーズのF-4には似合わないと思うんですけれどね...

作例の機体番号は#75-8281ですが、空自の機体番号の体系は

1桁目  :領収年度
2桁目  :登録順位
3桁目  :機種区分
4~6桁目:製造番号

となっていますので、桁ごとに推定していきました。



・領収年度
史実の米国での各型量産開始がF-4C/RF-4C:'62、F-4D:'64、F-4E:'66で、それぞれの初号機の飛行は大体翌年。で、最初の配備部隊はマザーsqで実戦部隊は二番目以降、それぞれの戦力化に1年必要と考えられるので、66年度にマザーSQ用の機体を領収、翌67年に領収され初の実戦飛行隊である第8飛行隊(*)に配置された機体という想定です。

 (*)本編中には第8飛行隊という記述はありませんが、尾翼マークが豹なので、
    きっとそうだろうと推定。

・登録順位 よくわからないのですが、戦闘機では”5”が空き番になっっていたので。


・機種区分 "8"は戦闘機を意味します。


・製造番号 航空機の型式ごとに番号範囲が決まっています。

F-4DJの機体番号は200番台としました。現実世界ではF-1が#201-277をわりあてられています。





■製作 

元が塗装済み食玩ですので、一旦、塗装を落としたあと、エアブラシで塗装しました。
ただし、市販キットではブラウンにはクレオス の”C310 ブラウン FS30219” が指定されていますが、私はもっと明るい色のイメージがありますので、"C44 タン"  と混ぜて調色したものを使いました。 


吊るしものは、旧LSのウェポンセットからAIM-7E×3、 内翼パイロンにTER+Mk.83x3、
センターパイロンにMER+Mk.83x6、あとは食玩付属のECMポッドと外翼パイロンに増槽です。



機首と尾翼の機体番号、ブラックパンサーはミラクルデカールで自作、それ以外のコーション等はプラッツの「1/144 航空自衛隊 F-4EJ用 デカール」、シャークティースのみ”Print Scale Decals 1/144 MCDONNELL DOUGLAS F-4 PHANTOM II Jet Fighter”から使用しています。
















1/144 F-4D 征途 大サトー
元キットは右側のミネソタANG塗装のF-4Dです。

1/144 F-4D 征途 大サトー
F-4DJ エジェクションシートにフェイスハンドルを追加しています

1/144 F-4D 征途 大サトー
F-4DJ製作中(斜め前方から)

1/144 F-4D 征途 大サトー
F-4DJ製作中(斜め前方から)


1/144 F-4D 征途 大サトー
F-4DJ製作中(側面)

1/144 F-4D 征途 大サトー
F-4DJ 完成(斜め前方から)
吊るしものは、AIM-7E×3、 ECMポッド、内翼パイロンにTER+Mk.83x3、
センターパイロンにMER+Mk.83x6、あと外翼パイロンに増槽です。



1/144 F-4D 征途 大サトー
F-4DJ 左前上方より

1/144 F-4D 征途 大サトー
F-4DJ 右前方より

1/144 F-4D 征途 大サトー
F-4DJ 左側面

1/144 F-4D 征途 大サトー
F-4DJ 左後方より

1/144 F-4D 征途 大サトー
F-4DJ 左側面形

1/144 F-4D 征途 大サトー
F-4DJ 右前上方

2019年2月18日月曜日

1/144 A-4EJ 航空護衛艦「かつらぎ」搭載機




1/144 A-4E 征途 大サトー 
1/144 A-4EJ 航空護衛艦「かつらぎ」搭載機 1968

エフトイズのA-4Gをリペイントして、仮想戦記「征途」(作者:佐藤大輔)に登場する海上自衛隊のA-4EJにしてみました。
塗装は、航空護衛艦「かつらぎ」に搭載された第11航空隊機という想定です。 

-----<<設  定>>-------------------
北海道戦争のドサクサで旧日本海軍航空母艦「葛城」の現役復帰が決定されたが、米国製艦上機の運用能力を付与する必要があったため、大規模な工事が必要であることが判明した。そのため、実際の再就役工事は北海道戦争停戦後にずれこむことになった。
実際、再就役工事は、主船体より上を引っ剥がして格納庫を一段化した上で、サイドエレベーターの設置、カタパルト装備などエセックス級のSCB-27A適用に準じた大規模なものとなったが、航空母艦「葛城」は航空護衛艦「かつらぎ」としてついに現役復帰を果たした。
再就役後の「かつらぎ」はF4U-1やA-1を運用しつつ、50年代後半の日本の艦隊航空を一人で背負っていたが、艦上機のジェット化が急速にすすむ時期であったため、早晩、退役か、再度の大規模改装かの決断を海上自衛隊に迫ることになった。海上自衛隊が下した決断は、艦上ジェット機の運用能力を「かつらぎ」に付与するために再度の大規模改修を行う、というものであった。
60年代に入り、フォレスタル級の配備で余力ができた米海軍はMSA協定に基づきエセックス級2隻を日本へ供与することを決定、我が国は供与された2隻を「あかぎ」「かが」と命名。この2隻は日本回航後、ただちにSCB-125に準じた改装を実施した後、自衛艦隊に加えられた。
「あかぎ」「かが」の再就役後、ようやく「かつらぎ」の近代化改装(SCB-125に準ずる)が開始され、66年に再就役。その直後、「かつらぎ」は「あかぎ」「かが」とともにベトナムへ派遣されることになったが船体規模の制約のため他の2隻とことなりA-4EJ、A-1HJのみを搭載することになる。
戦闘飛行隊を欠いた「かつらぎ」は主としてディキシー・ステーションから南ベトナム領内に対するCAS任務に従事した(※)。

 ※一方、F7U装備の戦闘飛行隊を搭載した「あかぎ」「かが」はヤンキー・ステーションに展開し、北ベトナム領内への北爆に投入された。

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史実の第11航空隊は S2F-1装備('61/09に第11飛行隊から改称。初代はTBM装備の第3飛行隊を改称した第11飛行隊で'58/09に解隊)でしたが、米国に機体領収にいった海自パイロットは空母での運用訓練まで受けたといいますから、#征途 世界では十番台の航空群とその隷下の十番台航空隊を母艦航空隊と設定しました。

デカールは、World Wide Aviation Decalのコーションと、Sweetの零戦21型用日の丸を流用、
尾翼マークと機体番号は自作しました。
また、尾翼マークの羽団扇は、葛城山高天坊からイメージしました。


■機体番号について
  海上自衛隊の航空機に関する訓令で機種ごとの機体番号や書体が定められています。
   参照) 海上自衛隊の使用する航空機の分類等及び塗粧標準等に 関する達

 で、歴代の海自装備機の機体番号を調べた結果、元々艦上攻撃機のTBM-2S/3Wが2340番台/2110番台だであり、2400番台が未使用らしいことからA-4は2400番台を付与しました。
機体番号は、機首に下2桁、垂直尾翼に4桁を表示するのが海自の塗粧標準ですのでA-4EJもそれに準じています。問題は海上自衛隊の機体番号の書体が独特なこと。比較的似ているフォントで自作しました。
 




1/144 A-4E 征途 大サトー 

1/144 A-4E 征途 大サトー 
尾翼の”11”は第11航空隊を示す。
また、部隊マークは羽団扇で、葛城高天坊(天狗)からイメージされた。

1/144 A-4E 征途 大サトー 

1/144 A-4E 征途 大サトー 

1/144 A-4E 征途 大サトー 

1/144 A-4E 征途 大サトー 

2018年8月14日火曜日

1/144 F-5E シン・カザマ機(エリア88)


エリア88のシンの二番目の愛機、F-5E タイガーII を製作。

1/144 F-5E エリア88
F-5E タイガーII アスラン王国空軍エリア88 シン・カザマ機


今回も、入手しやすいF-Toysの食玩をベースにリペイントして製作しています。
当然、マーキングの類はミラクル・デカールでの自作です。
ネットをうろついて、画像を入手したり、ステンシル用のフォントを探したり。

元の食玩は増槽もミサイルもなしだったので、AIM-9Jをアリイのミサイル・セットから持ってきました。

1/144 F-5E エリア88
F-5E タイガーII アスラン王国空軍エリア88 シン・カザマ機

シンのパイロット・スーツがオレンジ色なのは思い込みがあったからで、コミック等でみるとタイガーよりあとに一瞬出てくるだけのようで。



1/144 F-5E エリア88
F-5E タイガーII アスラン王国空軍エリア88 シン・カザマ機
尾翼のユニコーンは、事前にホワイトで下地塗装をした上にデカール貼っています。




1/144 F-5E エリア88
F-5E タイガーII アスラン王国空軍エリア88 シン・カザマ機


主翼や尾翼の動翼部分には ”NO STEP”のコーションを。
ミラクル・デカールに印刷し、十分乾燥させたあと、クリアーを数回吹付け、最後に直接筆でクリアで上塗りしたものが一番きれいに貼れました。クリア・スプレーだけのものは溶け出しやすいです。



1/144 F-5E エリア88
F-5E タイガーII アスラン王国空軍エリア88 シン・カザマ機

1/144 F-5E エリア88
F-5E タイガーII アスラン王国空軍エリア88 シン・カザマ機





2017年5月21日日曜日

バトルオーバー北海道 1/144 90式戦車



1/144の90式戦車をジオラマ仕立てにしてみました。

小林源文先生の「バトルオーバー北海道」のイメージです。

1/144 90式戦車 ジオラマ


1/144 90式戦車 ジオラマ


”霧島1号より、中隊全車。国道40号線を南下する敵機甲集団を視認。”
”全車、射撃開始”
「霧島21号、受信」
「11時方向、戦車、徹甲、1500、撃て!」



いうイメージです。


90MBTは、UCCの缶コーヒーのおまけだったものを使用。
90MBTは他に、WTMなどでも出ていますが、今回はUCC版を。
大きな違いは、風向センサーが建ってること?



で、やったこと。

・クレオスの”陸上自衛隊 戦車色カラーセット”で基本迷彩塗装。
  成型色のままでは、なんとなく透けててあんまりなので、一応基本塗装はしてみました。

・車体に 同じくクレオスのウェザリングペーストでウェザリング。
 陸自の戦車は、手入れがいいので普段はキレイですが、今回は戦場ジオラマですし、おまけに
 優勢な極東ソ連軍に押されて後退を続けている状況ですから、砂塵にまみれた状態に。

・乾燥パセリでバラクーダネットを再現
  現用戦車の擬装は、なにをおいても、まずはバラクーダネットですが、1/144でどう再現すればいいやら。
で、グーグル先生をたよって、”乾燥パセリを貼り付ける”という技を発見。早速やってみました。
買ってきたままの乾燥パセリだと欠片が大きすぎる気がしたので、適当に砕いた上で、木工用ボンドで固定。
なんか、厚みがありすぎる感じになっちゃいました。
他の素材も試してみたほうがよさそう。

・草の葉で車体擬装
陸自の戦車の演習写真をみると、バラクーダネットだけでなく、樹木や草の枝葉で丁寧に擬装しているのでやってみました。
基本的に、周辺の植生に合わせた擬装になりますので、今回は草葉に。
で、最初はファイバーグラスをカットして使ってみたんですが、これが腰がありすぎてまっすぐなままで不自然。情景模型の記事で材料のヒントを探して見つけました、”レンジふきん”!
着色した上で、繊維を毛羽立たせると、草原っぽくなるらしい。

まず、裏側から地面色(ブラウン等)で着色したあと、表側はグリーンで着色。
今回は、アクリガッシュで着色してみました。
で、色を塗ると当然、繊維が寝たり、くっつくので歯ブラシで繊維を立たせてやります。
それでも、繊維同士がくっついてしまうので、乾燥後、真鍮ブラシなど、細くて尖った硬いものを繊維の根本に差し込んで梳いてやると良いようです。

こうしてできた草原をカットして貼り付けることで、ジオラマ・ベースが完成。
あわせて、草っぱをカットして車体にマットメディウムで貼り付けました。


1/144 90式戦車 ジオラマ

1/144 90式戦車 ジオラマ

1/144 90式戦車 ジオラマ

1/144 90式戦車 ジオラマ

1/144 90式戦車 ジオラマ






2016年12月17日土曜日

1/144 F-15J をつくる


F-Toysの食玩、1/144 F-15Jです。

1/144 F-15J






1/144のF-15では、もっとも手に入りやすいF-toysの食玩ですが、下の画像の通り、機首部分と胴体に大きな段差が出来てしまったり、メリハリのない背面など、そのままでは興ざめもいいところ。

F-toys の1/144 F-15を素組みした状態。
この画像はF-15DJですが、キャノピーが複座用なだけで、部品分割や精度は同じです。
機首部分と胴体中央部との接合部分に大きな段差が生じてしまいます。


そこで、パテを盛った上でヤスリがけして段差をわからなくしたいのですが、やり過ぎるとモールドが消えてしまい、修正が大変になるため、最小限にしました。

操縦席は、計器盤が省略されていて寂しいので適当にプラ板を切り出して、それらしくし、HUDも追加してみましたが、キャノピーを乗せると”まったく”見えなくなりました(^_^;)

塗装は、基本そのままでパテ盛りやヤスリがけした箇所をタッチアップしたくらい。
あとは、墨入れ塗料をつかって空自のF-15っぽくウェザリングを施しました。

デカールは、アシタのデカール謹製、F-15用コーションデータとマイクロエースのキットについていた機体ナンバーと尾翼マークを使用。
最後にクリアを吹いて終わりです。

素組に比べると、ずいぶんそれらしくなったと自画自賛(^_^;)


1/144 F-15J 前方より

1/144 F-15J
1/144 F-15J 背面

1/144 F-15J
1/144 F-15J斜め前方より

1/144 F-15J
1/144 F-15J 後方より







2016年1月30日土曜日

1/144 「烈風」11型をつくる


A7M2 「烈風」11型をつくる


A7M2 1/144 烈風
旧LS製 1/144 烈風11型

■「烈風」とは?

「烈風」は、零戦に続く新型艦上戦闘機として、「十七試艦上戦闘機」として昭和17年4月に試作発注された機体です。零戦は「十二試艦上戦闘機」ですから、5年ぶりの新型艦上戦闘機開発ということになります。実は、「十六試艦上戦闘機」の試作内示が昭和15年末に三菱に対してなされていたのですが、この計画は結局中止され、改めて「十七試艦上戦闘機」として開発がスタートしたものです。
 「烈風」には、「誉」装備のA7M1と 発動機をハ43に換装したA7M2の2タイプが試作され、あと図面のみの計画機が数タイプあります。    


■開発経緯

17年4月の内示以降、三菱、空技廠間で意見交換の上、同年7月6日に計画要求書が交付されました。全文はググっていただくとして、ポイントは下記になると思います。

 1.目  的 優秀なる艦上戦闘機を得るにあり
 2.発動機 昭和18年3月までに審査合格のもの
 3.最高速 345ノット/6000m
 4.上昇力 6000mまで6分以内
 5.航続力 正  規 最高速/0.5時間+250ノット/2.5時間
         過荷重 最高速/0.5時間+250ノット/5.0時間
 6.離陸滑走距離 過荷重にて合成風速12m/s時 80m以内
 7.空戦性能 仮称零式二号艦上戦闘機程度より劣らざること
          捕捉事項 翼面荷重150kg/m2 空戦フラップ使用時の相当翼面荷重120kg./m2程度となし極力空戦能力の向上を計ること


つまるところ、零戦に比べて大幅な速度・上昇力向上を満たせる大馬力エンジン、すなわち2000馬力クラス(零戦の栄12型で 1150馬力)の発動機(燃料消費が大きい)を搭載しながら、過荷重で250ノット/5.0時間(零戦は180ノット)を可能にする大量の燃料を搭載(やたらに重くなる)し、その上で合成風力12m/sで80m以内の滑走距離に収めなければならない(翼面積が大きくなる)。

燃費が悪い、かつ相対的に重くなったンジンを高出力でより長い時間回せる大量の燃料を搭載(また重くなる)することで機体が大型化し、そうすると重量増加分に対応した燃料が必要になり、短距離離陸するために翼面積を大きくすると、また機体が重くなり...という循環になったわけですね。
せめて、米空母のようにカタパルトが日本空母に装備されていれば、もう少し要求は緩和されたはずですが...



要求仕様をめぐる論争

発動機の選定

「十七試艦上戦闘機」の要求性能を実現するには、前述のように2000馬力級の高出力エンジンが必須ですが、要求仕様にある”昭和18年3月までに審査合格のもの”という条件を満たせるのは中島のNK9(NK9Bが1800馬力クラス。後の「誉」。十七試開発開始当初、耐久運転にも合格し開発完了間近)しかない状態でした。当然、空技廠は、「誉」の搭載を求めましたが、三菱はNK9では出力が不足しているとして、2200馬力級を目指して開発中の自社製MK9(ハ43)の採用を求めます。
結局、MK9の開発リスクや補給面を考慮し、NK9を推す発注側の主張が通ります。


翼面荷重をめぐる論争

さらに、三菱と空技廠の官民合同会議で、空技廠側から翼面荷重を130kg/m2を目標とするよう求められます。要求仕様は最後まで150kg/m2のままでしたが、結局、150kg/m2相当の主翼を装備した機体と、130kg/m2相当の主翼を装備した機体を試作し比較することになったようです。
しかし、結局、二種類開発する余力がなく、実際には130kg/m2タイプの機体のみ試作されました。



A7M1の評価と開発中止

昭和18年夏に採用された、新しい名称付与様式によって「十七試艦上戦闘機」から試製「烈風」と改称された「烈風」は、昭和19年4月に1号機が完成、5月6日に初飛行にたどり着きます。
ところが、その飛行性能は要求を大きく下回っており、関係者を失望させます。
最高速度は300-310ノット/6000m、上昇力は約10分/6000mに過ぎず、零戦52丙型と大差ない値でした。

原因は、A7M1に搭載した、NK9K(誉22型)が、NK9B(誉11型、離昇1800馬力)程度の性能しか発揮できていなかったことにありました。
三菱側は、性能不良の原因をNK9の出力不足にあるとして、最後は、ベンチテストまで実施して
MK9への換装を訴えますが、海軍側の動きは鈍く、遂に8月4日には 「烈風」開発中止の決定が下ります。これは、すでに戦況から艦上戦闘機の重要度が低下していたこと、テスト中の「紫電改」が
烈風より重武装にもかかわらず。50km/hも優速であったことから軍需省としては当然の判断だったでしょう。

しかし、同じ頃、空技廠から「高高度戦闘機改造案であるMK9B装備の「烈風改」用に設計資料を得る」、との名目でMK9Aへの換装が認められます。


A7M2の完成

MK9装備の機体は、A7M1 6号機に三菱が開発した陸軍向けキ83用発動機から排気タービンを取り外したものを搭載する形で実施され、昭和19年10月に機体完成、10月13日初飛行、21日に第二回社内試験飛行が行われ、ほぼ要求の満たす性能を発揮しました。
12月までのテストの結果、最高速度337ノット/5800m、上昇力6分5秒/6000mを記録します。

その後のテストを経て、20年6月、A7M2は甲戦として制式採用され、烈風11型と命名されました(もっとも、終戦間際の混乱で書類等残っていないため)。

結局、艦上戦闘機として試作開始した烈風は、母艦搭載装備をもたない甲戦として採用されました。










■試作状況
   A7M1 NK9装備。当初、試作機12機を発注するも、その後8機に変更され、5機が完成。
   A7M2  MK9装備。A7M1からの改造により3機が完成。量産型も完成間近で終戦。

製造番号 A7M1号機  完成時期  A7M2号機 完成時期 領収   備考
 201     1号機    19.4      -                発動機焼損により放棄

 302      2号機     19.5      3号機   20.5    20.5   コ-A7-3  
                                          角型水平尾翼装備
                                          三沢疎開後、被爆

 403       3号機    19.6-7    5号機   -     -     A7M3改造母機指定

 504      4号機    19.6-7     4号機   -     -     被爆未完成

 605      5号機    19.7      2号機   20.1    20.2   コ-A7-2
                                          三沢へ空輸中、不時着大破

 706      6号機     -      1号機   19.9    -    発動機不調で領収されず

 807      7号機     -      6号機   -           松本に疎開。進捗50%

 908      8号機     -      7号機   -           松本に疎開。進捗50%

              

要求仕様では、搭載機銃は ”20mmx2 + 13mmx2”で、完成した機体はすべて当初の要求仕様通りでしたが、その後 20mmx4へ変更が企図され、807/908号機は、20mmx4搭載機として製作ちゅうでした。完成済みの機体も、領収後、20mmx4への改造を予定し必要な部品も手配されていたようです。また、A7M2-2号機は、対重爆要撃戦用に仰角3度で製作され、他のA7M2も後日改造予定でした。
なお、三菱302号機(コ-A7-3)は、唯一、角型に整形された短縮形水平尾翼を装備していました。





■模型製作


□資料について

「烈風」の模型をつくろうとして、実はあまりよく調べてことがなく、また手元にロクに資料がないことに気付きました。そもそも、終戦間際の採用ということもあり、他の実戦参加機に比べると資料が残っていないかけですが...
なんといっても「世界の傑作機」シリーズにも本機単独では取り上げられていないくらいですから。

で、とりあえず2冊ほど資料本を入手して参考にしました。

 ◇参考にした資料
   スーパー・ゼロ戦 「烈風」図鑑 光人社
      [歴史群像]太平洋戦史シリーズ40 烈風と烈風改 学研


□キットの製作にあったて

 今回製作したキットは、旧LS製 1/144のものです。「雷電」と二機セットで販売されていたパッケージです。
 機体形状は、通常型の水平尾翼とカウリング下部のオイルクーラーからA7M2 「烈風」11型の3号機以外のいずれかとなります。
翼内銃の銃身が端折られて、主翼前縁中央に開口部のモールドがありますから、まるで終戦により武装解除したあとの、”あの”写真(三沢で撮影された、コ-A7-3の写真)のようです。本来は、20mm機銃は、前縁から銃身が突出しています。
で、翼内銃ですが、「雷電」は内側銃のほうが長いのですが、「烈風」は内側銃、外側銃ともに
九九式20mm二号機銃四型 を装備しているのですが、元々外側に13mm銃を装備する予定だったためか、外側銃の方が取付部が前側のようで、銃身の突出長も外側の方がながくなっています。


そこで、今回は 未成に終わった 三菱807号機(A7M2 6号機)として製作することにしました。
改造ポイントは以下です。
・20mmx4装備とする。
・翼内銃は、仰角3度の状態にするため、「雷電」のようにフェアリングを追加する
・旧LSの主脚は、カバー、脚柱、タイヤが一体になっており、見た目があんまりなので、カバーを薄く削り多少らしさを出す。
・A7M2 6号機以降は、機種下面のオイルクーラが大型化されていたようなので、高さ方向に拡大。



塗装は、空技廠の試作機も、戦争後半は実用機と同じように、上面は濃緑色、下面は 明灰白色になっています。ハ45(誉)装備の試製烈風は 明橙色でしたが、烈風11型は、上面濃緑色です。
ただ、今回は、下面は無塗装銀にしています。理由は、紫電改や流星改では、下面は無塗装にされていたことから、コ-A7-6の頃には試作機も下面塗装を省略されたかもなぁ~、という勝手な推測によります。






A7M2 1/144 烈風
A7M2 6号機 「コ-A7-6」

A7M2 1/144 烈風



A7M2 1/144 烈風



A7M2 1/144 烈風


   

A7M2 1/144 烈風
主脚カバーを薄くして少しでも”それらしく”しようとしたのですが...









2014年7月20日日曜日

1/144 A-1H スカイレイダー ~空自・南ベトナム派遣航空集団 1968年


タイトル「空自・南ベトナム派遣航空集団 A-1HJ アトム・リーダー 1968年」


1968年1月30日未明から開始されたテト攻勢において、直協任務のためサイゴン・タンソンニャット国際空港を出撃する航空自衛隊 ベトナム派遣航空集団所属のA-1HJ 「アトム・リーダー」機。
この日、タンソンニャット国際空港も共産軍の激しい攻撃にさらされ、一部は空港内へ侵入を許すほどの激戦となったが、同空港駐屯の空自部隊は、その地上戦闘の砲火をついて出撃を強行、メコン・デルタで苦戦する友軍の航空支援を行った。
写真のアトム編隊は、メコン河で苦戦中の海自・河川舟艇部隊を支援したとされる。









【製作メモ】

■佐藤大輔の仮想戦記、「征途」のエピソードを元にしています。

■元キット:F-toys 1/144 A-1Hスカイレイダー VA-115

■設 定
  
  機体ナンバー:62-6254

    6:1966年領収
    2:登録順
    ハイフン
   6:機種区分 偵察機
   254:製造番号

  攻撃機のA-1の機種区分が”6”の偵察機になっている理由は、旧陸軍出身の航空幹部によると「まぁ、99軍偵や98直協機のようなものですから」ということらしい。



■改造箇所

 ・元キットの全面ネイビーブルー塗装をベトナム迷彩に変更
 ・垂直安定板のピトー管を洋白線に交換
 ・主翼の4門の20mm機関砲をアルミ管に交換

 ・尾翼マークや機体番号をミラクルデカールで自作。

 ・下記搭載兵装は、アリイの1/144 エアクラフトウエポン アメリカ爆弾セットより。
   MK.82スネークアイ×8
   BLU-27×1
   LAU-3×2 


A-1H  1/144 スカイレイダー



A-1H  1/144 スカイレイダー


A-1H  1/144 スカイレイダー

A-1H  1/144 スカイレイダー

A-1H  1/144 スカイレイダー

A-1H  1/144 スカイレイダー

A-1H  1/144 スカイレイダー

A-1H  1/144 スカイレイダー