2013年8月11日日曜日

1/144 局地戦闘機「雷電」21型をつくる


フジミの1/144キット「鍾馗・雷電2」、2in1キットから局地戦闘機「雷電」21型を製作します。

局地戦闘機「雷電」は、零式艦上戦闘機の設計者、堀越二郎さんが設計主務者を務めた海軍の防空戦闘機。要求性能を満たすため爆撃機用大馬力エンジン「火星」を採用したため独特の形状になりました。

局地戦闘機「雷電」の各型は下記ですが、主力生産型は21型です。
 14試局地戦闘機  J2M1
 雷電11型       J2M2
 雷電21型       J2M3
 雷電32型       J2M4 排気タービン装備型。テストのみ
 雷電33型       J2M5
 雷電31型       J2M6


パッケージ
雷電 1/144
フジミ 1/144キット「鍾馗・雷電2」
右下の囲み絵が雷電です。
























キットの組立説明にも塗装指示がありますが、他メーカーのキットの説明も睨みつつオレ雷電にしようと思います。

参考資料は、毎度おなじみ、「世界の傑作機No.60『海軍局地戦闘機「雷電」』」です。




このフジミの雷電 1/144のキットでは、推力式排気管が省略されていますので、自作します。
ピンバイスで穴をあけて、ペンチで潰したアルミ管を接着してみました。

雷電 1/144
こちらは フジミ 1/144 雷電の胴体。成型色違いの同社キットの写真。

カウルフラップの境目を開口、アルミ製自作排気管を接着した姿が 次の2枚。
雷電 1/144
雷電 1/144 左側面

雷電 1/144
雷電 1/144 右側面



次に、主翼の20mm機銃とピトー管も改造します。

今回製作するのは雷電21型ですので、主翼の20mm機銃 4門を装備しています。
内側が長銃身の99式20mm 2号4型、外側が銃身が短い99式20mm 1号4型です。
ところが、キットでは、内側の長銃身のみ再現され、外側は省略。また、銃身が主翼前面から突き出している部分の涙滴型カバーもありません。
また、銃身自身も太すぎるようです。

そこで、キットの銃身を切り取り、0.4mm洋白線に変えてみました。
銃身付け根は瞬間接着剤でカバーの膨らみを表現してみます。

1/144 雷電
1/144 雷電 主翼上面
外側の99式20mm 1号4型銃の銃身は、カット前です。


ピトー管も切り落として、0.3mm洋白線に交換します。
根本側は瞬間接着剤で太さを増量します。
1/144 雷電
1/144 雷電 主翼下面




2013年8月5日月曜日

1/144 F-4J VF-84を作る(2)


F-toysの食玩 1/144 F-4J、スキマをパテで埋めてみました。

あと、エアインテークからエンジンにかけての肩部のグレー塗装、CV-62 インデペンデンス搭載時代のVF-84ではなかったようなので、グレーFS16440で上塗り。
塗装が終わった後気づいたが、このキット、USSルーズベルト搭載時のものだった。じゃあ、元のままで良かったんじゃ?



気を取り直して、一応、完成に近づいた状態。
Century Wings製 MD-3 Towing Tractor を配して、ジオラマ風。



中高生の頃、米空軍のF-4E、空自のF-4EJは1/72で製作したことがありましたが、海軍型は
実ははじめて。


1/144 F-4J USSルーズベルト搭載 VF-84“ジョリーロジャース”CAG機「AE200」(1972年)
1/144 F-4J VF-84
1/144 F-4J、VF-84。左前方より。

1/144 F-4J VF-84
1/144 F-4J、VF-84。右前方より。

1/144 F-4J VF-84
1/144 F-4J、VF-84。左後方より。

1/144 F-4J VF-84
1/144 F-4J、VF-84。左前方より。

1/144 F-4J VF-84
1/144 F-4J、VF-84。左前方より。

これからの予定。
600galセンタータンクとAIM-9、Mk.82あたりを搭載しようかと思っています。


1/144 F-4J VF-84を作る(1)


F-toysの食玩、航空ファンSELECT Vol.1より、アメリカ海軍航空隊VF-84のF-4Jです。

まずは、キットの点検です。
塗装済み半完成品ですが、スキマが目立つので修正しましょう。



F-4J 1/144
F-toys 1/144 F-4Jです。塗装は、VF-84ジョリー・ロジャース。

F-4J 1/144

エアインテークの後ろにスキマが...


F-4J 1/144

胴体左右の接合部にスキマ



F-4J 1/144
主翼と胴体の接合部、胴体左右の接合部にスキマ

F-4J 1/144

エアインテークの後ろにスキマが...



F-4J 1/144


主翼と胴体の接合部、胴体左右の接合部にスキマ







2013年8月2日金曜日

「戦艦vs飛行機」の比較では戦艦の負け、って正しいのか?



戦艦大和の悲劇を語るときなどに良く言われる、「戦艦vs飛行機」の比較で戦艦の負け、ってのはおかしい。
なぜなら、一対一なら負けることはないから。
航空攻撃は多数機で行うものだ、と反論されそうだが、それをいうなら戦艦も単艦では行動しないのである。
ということは、「戦艦vs飛行機」という比較自体に無理があるということだ。



第二次大戦後半以降、海軍戦力の柱が戦艦から空母(と搭載される航空戦力)に変化したのは、限られた予算で戦力を整備するなら多目的に使用でき、戦艦より広範囲を制圧できる、空母(と搭載される航空戦力)の方が効果的であるからであって、前述したように、「戦艦vs飛行機」の比較で飛行機が優位だから、というわけではない

大体、水上艦隊は航空攻撃に対して巷で言われるほど、弱いのだろうか?
たとえば、米艦に対して、著しく防空力が劣る日本艦隊にしても航空攻撃による被害は思ったほど多くない。
マリアナ沖海戦(1944.06.19-20)での、米母艦航空隊216機による航空攻撃(6.20)による我が艦隊の被害は 

  沈没:空母1/油槽船2
  中破:空母1
  小破:空母3/戦艦1/重巡1/油槽船1

  米攻撃隊の戦闘損失 約20機(帰還時の事故で約80機の損失)

この海戦での、日本側被害の重要な点は、むしろ参加母艦航空兵力の3/4以上となる378機もの航空機の損失である。艦は残ったが攻撃力の中心である母艦航空隊が壊滅、二度と再建できなかったことが重要なのである。
母艦航空戦力の喪失は、すなわち米艦隊に対する攻撃力の喪失を意味するからだ。
水上砲戦部隊では空母任務群を補足することは実質不可能であることを思い出してもらいたい。
もっとも、この時期、洋上行動中の米艦隊を航空攻撃しても戦果は望めないが。
なお、この母艦航空隊の損害の大部分は 米戦闘機によるものであり、飛行機の最大の敵は飛行機だったことになるが、航空機の傘が無い艦隊は生き残れないわけではないのは先に上げたとおり

水上艦隊が航空攻撃に思いの外耐えたことを示す例として、日本側にまったくエアカバーがなかったシブヤン海海戦をあげてみよう。
この海戦でも 5次にわたる、のべ256機の攻撃による我が艦隊の損害は、

  沈没:戦艦1
  中破:重巡1/駆逐艦1
  小破:戦艦3/重巡1/駆逐艦1

にすぎないのである。


これらの海戦で、もし、日本艦隊の対空火力(砲とVT信管、高射装置)が米艦隊並だったらどうだったろう?
さらに被害は極限されていたはず。ひょっとすると、喪失艦はなかったかもしれない。
一方、日本艦の防空能力が米艦なみだったなら、米空母任務群も我が軍同様、早期に攻撃能力を消失したのではなかろうか?


結局、日本海軍が艦隊戦において米海軍に敗れたのは、戦艦中心だったからではなく、艦隊防空能力がお粗末だった、と評価すべきなのだ。