艦上偵察機「彩雲」11型 343空 偵4(高田少尉機) を作る
2005年にバンダイから発売された、ウイングクラブコレクションL2の一品。
有名な偵11のZ旗付きにしようかと思いましたが、39年ぶりにリメイクされたヤマトにハマっていたので、ヤマト2199にちなんだ機体にしました。
2199で登場する女性搭乗員、山本玲三尉の兄、明生が所属していた部隊が343航空団 4偵(第4偵察飛行隊?)という設定です。その時のコールサインが「ソード・スリー」。
ここまで書けばお解りでしょう。
上記設定の元になったのは 第343海軍航空隊(剣部隊) 偵察第4飛行隊(偵4 奇兵隊)です。
343空は、源田実大佐が発案し、自ら司令を勤めました。
部隊は、「紫電」「紫電改」装備の戦闘飛行隊3個(後に4個に増勢)と「彩雲」装備の偵察飛行隊1個で編制され、戦争末期に活躍したことで知られています。初陣となった、昭和20年3月19日の米海軍による呉空襲では、米艦上機160機に対し紫電7機、紫電改56機で迎撃し、米軍機58機撃墜(戦闘機47、対空砲による戦闘機5、爆撃機4、計57機)という戦果を報じています。
このとき活躍したのが偵4の彩雲(高田満少尉機)です。高田機はこの日、他の2機とともに米艦隊の索敵に出撃、見事に発見します。米艦隊の位置を通報した後、発動機不調により帰還の途についた高田少尉機は、さらに米軍攻撃隊を捕捉、敵情を刻々と通報しますが、ついに戦闘機に補足され空戦、被弾。ついに敵機に突入、自爆し壮烈な最期を遂げました。
戦後、地上で高田機の最期を目撃した人々の手により、墜落現場である高知県高岡郡東津野村に「三魂之塔」という慰霊塔が建立されたそうです。
■製 作
このキットの付属デカールは下記7機。
762空 762-34 彩雲11型 偵11
横須賀空 ヨD-232
121空 21-103 試製彩雲 増加試作型
343空 343-05 彩雲11型 偵4
752空 752-52 彩雲11型 偵12?偵102?
752-13 彩雲11型 偵12?偵10 2?
141空 141-35 彩雲11型 偵3?偵4?偵102?偵1 2?
今回製作したい高田少尉機の機番、塗装を調べたところ、2013年7月発売のハセガワ1/48「中島 C6N1 艦上偵察機 彩雲 `第343航空隊`」に高田少尉機用のデカール、塗装図がありました。
こちらのキットによると 機番343-04のようです。
キット付属のものを切り貼りしてなんとかなりました。
塗装は、彩雲の基本塗装のままですが、スピナーの先端をホワイトに修正しました。
ディテールアップは、
・偵察席と電信席の間に、一式空三号無線帰投方位測定機用の枠型空中線(Ω型のアンテナ) 追加
・電信席に 一式7.9mm旋回機銃を追加
デカールは、キット付属のものと、「アシタのデカール」を一部利用。
■完 成
艦上偵察機「彩雲」11型 343空 偵4(高田少尉機) 昭和20年3月
高田 満少尉(偵察・機長)
遠藤 稔上飛曹(操縦)
影浦 博上飛曹(電信)
彩雲11型を右前方より。離陸のためタキシング中の姿。偵察員は座席に立って誘導をしています。
彩雲11型を右方より。
彩雲11型を右前方より。
彩雲11型を左前方より。
彩雲11型を左方より。
彩雲11型を左後上方より。
彩雲11型を右後上方より。
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