2016年1月30日土曜日

1/144 「烈風」11型をつくる


A7M2 「烈風」11型をつくる


A7M2 1/144 烈風
旧LS製 1/144 烈風11型

■「烈風」とは?

「烈風」は、零戦に続く新型艦上戦闘機として、「十七試艦上戦闘機」として昭和17年4月に試作発注された機体です。零戦は「十二試艦上戦闘機」ですから、5年ぶりの新型艦上戦闘機開発ということになります。実は、「十六試艦上戦闘機」の試作内示が昭和15年末に三菱に対してなされていたのですが、この計画は結局中止され、改めて「十七試艦上戦闘機」として開発がスタートしたものです。
 「烈風」には、「誉」装備のA7M1と 発動機をハ43に換装したA7M2の2タイプが試作され、あと図面のみの計画機が数タイプあります。    


■開発経緯

17年4月の内示以降、三菱、空技廠間で意見交換の上、同年7月6日に計画要求書が交付されました。全文はググっていただくとして、ポイントは下記になると思います。

 1.目  的 優秀なる艦上戦闘機を得るにあり
 2.発動機 昭和18年3月までに審査合格のもの
 3.最高速 345ノット/6000m
 4.上昇力 6000mまで6分以内
 5.航続力 正  規 最高速/0.5時間+250ノット/2.5時間
         過荷重 最高速/0.5時間+250ノット/5.0時間
 6.離陸滑走距離 過荷重にて合成風速12m/s時 80m以内
 7.空戦性能 仮称零式二号艦上戦闘機程度より劣らざること
          捕捉事項 翼面荷重150kg/m2 空戦フラップ使用時の相当翼面荷重120kg./m2程度となし極力空戦能力の向上を計ること


つまるところ、零戦に比べて大幅な速度・上昇力向上を満たせる大馬力エンジン、すなわち2000馬力クラス(零戦の栄12型で 1150馬力)の発動機(燃料消費が大きい)を搭載しながら、過荷重で250ノット/5.0時間(零戦は180ノット)を可能にする大量の燃料を搭載(やたらに重くなる)し、その上で合成風力12m/sで80m以内の滑走距離に収めなければならない(翼面積が大きくなる)。

燃費が悪い、かつ相対的に重くなったンジンを高出力でより長い時間回せる大量の燃料を搭載(また重くなる)することで機体が大型化し、そうすると重量増加分に対応した燃料が必要になり、短距離離陸するために翼面積を大きくすると、また機体が重くなり...という循環になったわけですね。
せめて、米空母のようにカタパルトが日本空母に装備されていれば、もう少し要求は緩和されたはずですが...



要求仕様をめぐる論争

発動機の選定

「十七試艦上戦闘機」の要求性能を実現するには、前述のように2000馬力級の高出力エンジンが必須ですが、要求仕様にある”昭和18年3月までに審査合格のもの”という条件を満たせるのは中島のNK9(NK9Bが1800馬力クラス。後の「誉」。十七試開発開始当初、耐久運転にも合格し開発完了間近)しかない状態でした。当然、空技廠は、「誉」の搭載を求めましたが、三菱はNK9では出力が不足しているとして、2200馬力級を目指して開発中の自社製MK9(ハ43)の採用を求めます。
結局、MK9の開発リスクや補給面を考慮し、NK9を推す発注側の主張が通ります。


翼面荷重をめぐる論争

さらに、三菱と空技廠の官民合同会議で、空技廠側から翼面荷重を130kg/m2を目標とするよう求められます。要求仕様は最後まで150kg/m2のままでしたが、結局、150kg/m2相当の主翼を装備した機体と、130kg/m2相当の主翼を装備した機体を試作し比較することになったようです。
しかし、結局、二種類開発する余力がなく、実際には130kg/m2タイプの機体のみ試作されました。



A7M1の評価と開発中止

昭和18年夏に採用された、新しい名称付与様式によって「十七試艦上戦闘機」から試製「烈風」と改称された「烈風」は、昭和19年4月に1号機が完成、5月6日に初飛行にたどり着きます。
ところが、その飛行性能は要求を大きく下回っており、関係者を失望させます。
最高速度は300-310ノット/6000m、上昇力は約10分/6000mに過ぎず、零戦52丙型と大差ない値でした。

原因は、A7M1に搭載した、NK9K(誉22型)が、NK9B(誉11型、離昇1800馬力)程度の性能しか発揮できていなかったことにありました。
三菱側は、性能不良の原因をNK9の出力不足にあるとして、最後は、ベンチテストまで実施して
MK9への換装を訴えますが、海軍側の動きは鈍く、遂に8月4日には 「烈風」開発中止の決定が下ります。これは、すでに戦況から艦上戦闘機の重要度が低下していたこと、テスト中の「紫電改」が
烈風より重武装にもかかわらず。50km/hも優速であったことから軍需省としては当然の判断だったでしょう。

しかし、同じ頃、空技廠から「高高度戦闘機改造案であるMK9B装備の「烈風改」用に設計資料を得る」、との名目でMK9Aへの換装が認められます。


A7M2の完成

MK9装備の機体は、A7M1 6号機に三菱が開発した陸軍向けキ83用発動機から排気タービンを取り外したものを搭載する形で実施され、昭和19年10月に機体完成、10月13日初飛行、21日に第二回社内試験飛行が行われ、ほぼ要求の満たす性能を発揮しました。
12月までのテストの結果、最高速度337ノット/5800m、上昇力6分5秒/6000mを記録します。

その後のテストを経て、20年6月、A7M2は甲戦として制式採用され、烈風11型と命名されました(もっとも、終戦間際の混乱で書類等残っていないため)。

結局、艦上戦闘機として試作開始した烈風は、母艦搭載装備をもたない甲戦として採用されました。










■試作状況
   A7M1 NK9装備。当初、試作機12機を発注するも、その後8機に変更され、5機が完成。
   A7M2  MK9装備。A7M1からの改造により3機が完成。量産型も完成間近で終戦。

製造番号 A7M1号機  完成時期  A7M2号機 完成時期 領収   備考
 201     1号機    19.4      -                発動機焼損により放棄

 302      2号機     19.5      3号機   20.5    20.5   コ-A7-3  
                                          角型水平尾翼装備
                                          三沢疎開後、被爆

 403       3号機    19.6-7    5号機   -     -     A7M3改造母機指定

 504      4号機    19.6-7     4号機   -     -     被爆未完成

 605      5号機    19.7      2号機   20.1    20.2   コ-A7-2
                                          三沢へ空輸中、不時着大破

 706      6号機     -      1号機   19.9    -    発動機不調で領収されず

 807      7号機     -      6号機   -           松本に疎開。進捗50%

 908      8号機     -      7号機   -           松本に疎開。進捗50%

              

要求仕様では、搭載機銃は ”20mmx2 + 13mmx2”で、完成した機体はすべて当初の要求仕様通りでしたが、その後 20mmx4へ変更が企図され、807/908号機は、20mmx4搭載機として製作ちゅうでした。完成済みの機体も、領収後、20mmx4への改造を予定し必要な部品も手配されていたようです。また、A7M2-2号機は、対重爆要撃戦用に仰角3度で製作され、他のA7M2も後日改造予定でした。
なお、三菱302号機(コ-A7-3)は、唯一、角型に整形された短縮形水平尾翼を装備していました。





■模型製作


□資料について

「烈風」の模型をつくろうとして、実はあまりよく調べてことがなく、また手元にロクに資料がないことに気付きました。そもそも、終戦間際の採用ということもあり、他の実戦参加機に比べると資料が残っていないかけですが...
なんといっても「世界の傑作機」シリーズにも本機単独では取り上げられていないくらいですから。

で、とりあえず2冊ほど資料本を入手して参考にしました。

 ◇参考にした資料
   スーパー・ゼロ戦 「烈風」図鑑 光人社
      [歴史群像]太平洋戦史シリーズ40 烈風と烈風改 学研


□キットの製作にあったて

 今回製作したキットは、旧LS製 1/144のものです。「雷電」と二機セットで販売されていたパッケージです。
 機体形状は、通常型の水平尾翼とカウリング下部のオイルクーラーからA7M2 「烈風」11型の3号機以外のいずれかとなります。
翼内銃の銃身が端折られて、主翼前縁中央に開口部のモールドがありますから、まるで終戦により武装解除したあとの、”あの”写真(三沢で撮影された、コ-A7-3の写真)のようです。本来は、20mm機銃は、前縁から銃身が突出しています。
で、翼内銃ですが、「雷電」は内側銃のほうが長いのですが、「烈風」は内側銃、外側銃ともに
九九式20mm二号機銃四型 を装備しているのですが、元々外側に13mm銃を装備する予定だったためか、外側銃の方が取付部が前側のようで、銃身の突出長も外側の方がながくなっています。


そこで、今回は 未成に終わった 三菱807号機(A7M2 6号機)として製作することにしました。
改造ポイントは以下です。
・20mmx4装備とする。
・翼内銃は、仰角3度の状態にするため、「雷電」のようにフェアリングを追加する
・旧LSの主脚は、カバー、脚柱、タイヤが一体になっており、見た目があんまりなので、カバーを薄く削り多少らしさを出す。
・A7M2 6号機以降は、機種下面のオイルクーラが大型化されていたようなので、高さ方向に拡大。



塗装は、空技廠の試作機も、戦争後半は実用機と同じように、上面は濃緑色、下面は 明灰白色になっています。ハ45(誉)装備の試製烈風は 明橙色でしたが、烈風11型は、上面濃緑色です。
ただ、今回は、下面は無塗装銀にしています。理由は、紫電改や流星改では、下面は無塗装にされていたことから、コ-A7-6の頃には試作機も下面塗装を省略されたかもなぁ~、という勝手な推測によります。






A7M2 1/144 烈風
A7M2 6号機 「コ-A7-6」

A7M2 1/144 烈風



A7M2 1/144 烈風



A7M2 1/144 烈風


   

A7M2 1/144 烈風
主脚カバーを薄くして少しでも”それらしく”しようとしたのですが...









2015年6月29日月曜日

1/144 紫電改 「コチラ菅野一番、発進スル」 1945年4月10日 松山



旧LS製の 1/144 紫電改です。天山とニコイチで販売されていました。


塗装は、343空 戦301隊長、菅野直大尉機です。
デカールは、アシタのデカールを使用。

1/144 紫電改




1/144 紫電改
機首上面のラインがイメージに合いません。もっと直線ぽいはず。

1/144 紫電改
基本的な塗装を完了し、デカールを貼ったところ。
デカールは、アシタのデカールの「三四三空 飛行隊長機」を使用。
ニス剥がしに失敗したため、尾翼の”343”の”3”が崩れてしまいました。


1/144 紫電改
20mm機銃は 0.3mmアルミ管に交換
機首上面のライン修正で イメージに近くなりました。

1/144 紫電改

1/144 紫電改 

1/144 紫電改



1945年4月10日に、松山基地から鹿屋へ進出する際の有名な写真です。




角度がやや違いますが...

2015年3月21日土曜日

1/144 艦上攻撃機「天山」12型 ~ 攻撃隊、発艦せよ!


マイクロエース製 1/144 「天山」12型(旧LS製)です。  
天山 1/144 艦上攻撃機
マイクロエース製 1/144 艦上攻撃機「天山」12型



















 






子供のころ、LSからでていた1/144シリーズをよく作りましたが、「天山」は、LS製も、他メーカ(といっても、フジミの1/72が新製品で発売されたのは高校時代かな?)作ってなかったと思う。

ということで、初「天山」です。


















製作にあたり、資料を探しましたが、「天山」の資料って思いの外少ないんですね。
恐ろしいことに「世界の傑作機」シリーズからも出ていない。
とりあえず、
  ・丸メカニック NO.30 マニュアル特集 艦上攻撃機「天山」 (1981年)
  ・丸メカニック NO.47 合併号 天山/九七艦攻 (1984年) 
を購入。
「天山」に関する記事は、両者同じようです。 



小改造として、後下方銃座用に胴体側面に設けられたの明かり取り窓を追加してみました。
天山 1/144 艦上攻撃機




天山 1/144 艦上攻撃機
わかりづらいですが、操縦席にシートを追加。
あと、方向探知機のアンテナも。




















基本塗装が終わって、デカールを貼り終えた姿。
主翼像面の赤丸は、給油口のデカールです。
燃料タンクのモールドを追加すれば良かった、と後悔。
天山 1/144 艦上攻撃機





で完成した姿。
ベースは SWEETの 「1/144 日本海軍航空母艦 (翔鶴・瑞鶴型)飛行甲板セット 」です。1mmx43mmのマスキングテープを貼りながら、タンの色調をかえて4色仕上げ。



塗装は、マリアナ沖海戦時の瑞鶴搭載機(601空 1航戦・第二次攻撃隊指揮官 千馬大尉機)です。アシタのデカールからチョイスです。

91式航空魚雷は、前後の魚雷抑えを作り直し、抱締帯を追加しています。
さらに、97式小型改框板にしてもみましたが、マリアナ沖開戦時は4式だったかもしれません。

機種下面のオイルクーラーも作りなおして、前方は開口してあります。
カウリングとスピナーの側面形も軽く修正しました。
推力式排気管の位置修正を忘れたのが 2つ目の後悔。

主脚は、まずカバーを、削りこんで、薄くしたうえで、脚柱に側方支柱と後方支柱を追加しました。

天山 1/144 艦上攻撃機



後方からの図。
操縦席廻りと、主翼付け根付近に銀チョビを施しています。
97式小型改框板がよくわかりますね。
天山 1/144 艦上攻撃機
艦上攻撃機「天山」12型 601空(瑞鶴搭載機) 1944年マリアナ沖開戦時





実は、「天山」はもう一機作りたいと思っています。できれば、電探装備機を。

塗装は、大戦末期に沖縄周辺の米艦隊に夜間雷撃を続けた、931空の機体。
931空所属の「天山は、なんと」1945年8月12日(!)に 戦艦ペンシルバニアに夜間雷撃で魚雷1本を命中させています。
で、そのときの出撃地は、鹿児島県串良基地。串良は、母親の田舎で、祖母がいたし、
私自身、すぐ近くの鹿屋生まれ育ったので、よく遊びに行った場所です。慰霊碑にも手をあわせに行ったことがありますしね。








2014年7月21日月曜日

ガミラス軍の謎 twitterのつぶやきをサルベージ

ガミラスって、作戦参謀が艦長やってるぽかったり、(公式HPによると)幕僚である人間が旗艦艦長だったり、下級部隊の指揮官だったり。地球ほどラインとスタッフが分かれていない。そういえば、シュバリエルの艦長はガンツなのかな?


ガミラス星の上で活動していた時代は海軍は重要でなかったでしょうが、他星系と争うようになると艦隊は必須ゆえ、陸式宇宙軍が外征艦隊を建設したんでしょう。地球のものは艦隊と呼ばれていても、ガミラス語ではニュアンスが違う名称かも知れないですね。 



ドメラーズⅢの装甲防御って、ヤマトの主砲では歯がたたないと思ってたが、有効でしたね。そうか、陸式国家のガミラスは戦車と同じ設計(前面装甲は厚いが側面はやや薄い)にしたんだな?(違 



ガミラスって地球の封建主義と絶対王政、全体主義時代がごっちゃになったような社会なのかしら? あと、ドメルは軍人ではなくやっぱり武将だと思ったり。



ガミラス航空機のネーミング、DWGは262や109が存在して戦闘機らしいが、そうするとDWG229メランカも名称は戦闘攻撃機だけど分類上は戦闘機ということか。 しかし、航空機は型式番号の元ネタは独だけど、唯一雷撃機は97艦攻らしいのは、涙を誘いますね。



ヤマト2199ではバーガー、クライツェ、ゲットーの設定はxx戦隊の指揮官。11話でバーガーは第7戦闘団を指揮。あれ?と思ったが、ガ軍艦隊の編制は陸式。ならば戦隊とは海軍とは別ものだ。3名は旅団長で、旅団「戦闘団」を編成、それをxx戦隊と呼称に違いない!



設定が公開されているガ軍艦艇はほとんど2級xxxなんですね。2等ガミラス人部隊には一線級艦艇は配備しない、という裏設定?それとも人種に関係なく辺境攻略は2級装備の部隊で十分だったから?そもそも、外征部隊は建造費が安い2等、本国艦隊のみ豪華装備?



太陽系攻略作戦指揮官のシュルツは大佐の旅団長ですから、指揮下の部隊も自分の1個旅団+追加の支援部隊。冥王星沖会戦のガ軍艦艇部隊って、旅団編成内の機甲大隊くらいの重みしかないのかもしれません。




ガ軍冥王星前線基地司令シュルツの階級は大佐。2等ガミラス人で編成された空間機甲旅団の旅団長。メ号作戦で地球艦隊が戦ったガ艦隊がその空間機甲旅団を構成する主戦力ということか?艦艇を師団・旅団編成にするのは旧ソビエトや現ロシア海軍型か?

それにしても、メ号作戦に投入されたガミラス艦隊が大佐で旅団長たるシュルツの指揮下にあると仮定すると、いかにガミラス軍が巨大な組織か、よくわかる。
ひとつの恒星系への侵攻を1大佐に任せるとは...

ガミラスが宇宙艦隊を空間機甲旅団などと呼称しているとすると、ガミラスの歴史では独立した海軍は存在しないか、非常に規模が小さかったに違いない。
ドメルは”将軍”だし、宇宙艦隊も機甲旅団。地球の言葉に翻訳すると陸軍と同じ用語が艦隊編成で使われている。





2014年7月20日日曜日

1/144 A-1H スカイレイダー ~空自・南ベトナム派遣航空集団 1968年


タイトル「空自・南ベトナム派遣航空集団 A-1HJ アトム・リーダー 1968年」


1968年1月30日未明から開始されたテト攻勢において、直協任務のためサイゴン・タンソンニャット国際空港を出撃する航空自衛隊 ベトナム派遣航空集団所属のA-1HJ 「アトム・リーダー」機。
この日、タンソンニャット国際空港も共産軍の激しい攻撃にさらされ、一部は空港内へ侵入を許すほどの激戦となったが、同空港駐屯の空自部隊は、その地上戦闘の砲火をついて出撃を強行、メコン・デルタで苦戦する友軍の航空支援を行った。
写真のアトム編隊は、メコン河で苦戦中の海自・河川舟艇部隊を支援したとされる。









【製作メモ】

■佐藤大輔の仮想戦記、「征途」のエピソードを元にしています。

■元キット:F-toys 1/144 A-1Hスカイレイダー VA-115

■設 定
  
  機体ナンバー:62-6254

    6:1966年領収
    2:登録順
    ハイフン
   6:機種区分 偵察機
   254:製造番号

  攻撃機のA-1の機種区分が”6”の偵察機になっている理由は、旧陸軍出身の航空幹部によると「まぁ、99軍偵や98直協機のようなものですから」ということらしい。



■改造箇所

 ・元キットの全面ネイビーブルー塗装をベトナム迷彩に変更
 ・垂直安定板のピトー管を洋白線に交換
 ・主翼の4門の20mm機関砲をアルミ管に交換

 ・尾翼マークや機体番号をミラクルデカールで自作。

 ・下記搭載兵装は、アリイの1/144 エアクラフトウエポン アメリカ爆弾セットより。
   MK.82スネークアイ×8
   BLU-27×1
   LAU-3×2 


A-1H  1/144 スカイレイダー



A-1H  1/144 スカイレイダー


A-1H  1/144 スカイレイダー

A-1H  1/144 スカイレイダー

A-1H  1/144 スカイレイダー

A-1H  1/144 スカイレイダー

A-1H  1/144 スカイレイダー

A-1H  1/144 スカイレイダー




2014年1月14日火曜日

1/144 フィンランド空軍バッファロー B239 「オレンジの4」

1/144 フィンランド空軍バッファロー B239 「オレンジの4」




以前、一機つくりました、F-toysの1/144 バッファローのフィンランド空軍機ですが、もう一機することに。

  前回作は-> 空の真珠 ~ 1/144 ブリュースターB239「バッファロー」

F-toysの”バッファロー”は、英空軍/豪空軍/蘭印空軍と共通になっています。
ところが、実は、英空軍/豪空軍/蘭印空軍が装備したバッファローは B339という輸出型、一方、フィンランド空軍が装備したのはB239というタイプで機体の形状がことなるのです。

以前の作品は、ほぼ完全な素組でしたので、塗装・マーキングこそフィンランド空軍ですが、
機体形状は英空軍/豪空軍/蘭空軍のものでした。
そこで、今度は、機体形状に少し手を加えてそれらしいものにしたいと思います。


ブリュースター B239とは...

そもそも、この機体は、米海軍の要求により1936年にスタートした、次期艦上戦闘機の競争試作でグラマン案(F4F-2)、セバスキー案を破り、米海軍初の低翼単葉/引き込み脚の艦上戦闘機として1938年に採用されたF2A-1が母体です。初期生産型のF2A-166機が発注されましたが、実際は55機しか納入されず、サラトガのVF-3戦隊に10機が配備されただけで、残りの内44機はフィンランドに供与し、自軍用は改良型のF2A-2/-3に生産を切り替えました。
このとき、フィンランドはソビエトとの冬戦争中だったため、F2A-1搭載の米海軍制式装備が撤去され、照準機、エンジン、計器などスペックダウンしたタイプに改造されたモデルが供与されました。このフィンランド輸出仕様機が B239です。

米海軍はF2A-1のエンジンを高出力型に換装したF2A-2、さらに防弾装備を強化したF2A-3に生産を切り替えますが、競争試作でF2Aに敗れたグラマンのF4F-2の改良を米海軍は指示、その結果誕生した、F4F-3が1939年8月に制式採用され「ワイルドキャット」と命名され、F2Aは短命に終わりました。

一方、第二次大戦により航空戦力の急速整備が必要になった英/豪/蘭/ベルギー空軍は、ブリュースターにF2Aシリーズを発注します。これらの国に輸出されたのは、F2A-2/-3がベースの機体で、B339型になります。これらは、高出力な代わりに重量が増加したエンジンを装備したため機首が短くなっています。

参考)
  • XF2A-1:原型機。エンジンはライトR-1820-22(950馬力)。
  • F2A-1:初期生産型。エンジンはライトR-1820-34(940馬力)、11機生産。
  • F2A-2:エンジンは出力を強化したR-1820-40(1,200馬力)に変更、43機生産。
  • F2A-3:防弾装備を強化したが、重量増加のため運動性は低下した。108機生産。
  • B-239:フィンランド空軍が使用した輸出型。44機。スペックはF2A-1準ずるが、エンジンはR-1820-G5(950馬力)、 照準器はドイツのレフィ社製、計器はオランダのフォッカー社製に変更された。機銃は機首にコルトM40 7.62mm機関銃とコルトM53 12.7mm機関銃、主翼にコルトM53 12.7mm機関銃の計4挺だったが、機首のM40は後にM53に変更された。
  • B-339:ベルギーが40機発注した輸出型。ただし受領する前にドイツに占領されたため、イギリス空軍に回された。
  • B-339C:オランダ領東インド陸軍航空隊が使用した輸出型。24機。エンジンはR-1820-G105(1,000馬力) 。
  • B-339D:オランダ領東インド陸軍航空隊が使用した輸出型。48機。エンジンはR-1820-40に変更。
  • B-339E:イギリス空軍が使用した輸出型。170機。エンジンはR-1820-G-105。
  • B-439(B-339-23):オランダ領東インド陸軍航空隊が使用した輸出型。20機。エンジンはR-1820-G205A(1,200馬力)に変更 。



フィンランド空軍 B239 BW-364”オレンジの4”の製作

回、フィンランド空軍のB239「バッファロー」は、当然、第24戦隊(フィンランドが装備したB239は、全機同戦隊に配備された)ですが、機体は BW-364”オレンジの4” エイノ・イルマリ・ユーティライネン准尉機を選びました。ユーティライネン准尉は D-21で2機、B239で34機、Bf-109Gで 58機、合計94機を撃墜したフィンランドのトップ・エースです。
アニメ「ストライク・ウィチーズ」のエイラのモデルと言ったほうが分かるかもしれませんが(^_^;) 



まず、ガイアノーツの「フィンランド空軍カラーセット」で全面再塗装を行ってみました。 胴体の黄帯も位置を前方に修正。方向舵の”オレンジの4”は手書きします。

B239 BW-364 バッファロー




前記のように、B339からB239に改造するため、機首を約1mm延長します。

B239 BW-364 バッファロー


カウリング上面に機銃口カバーが突出しているので、プラ棒で再現。

B239 BW-364 バッファロー


集合排気管を位置を、側面から下部へ変更。0.8mm真鍮管を使用。

B239 BW-364 バッファロー



さぁ、あとは組み立ててマーキング作業です。
ここからが大変でした。
1/144の機体に撃墜マークをどう書き込むか、試行錯誤の結果、塗装は諦めデカールを自作することに。
使用した製品は、ケイトレーディング社の「ミラクルデカール」クリア・タイプです。
あわせて、胴体の機体番号BW-364の”364”部分もデカールにしました。



【完 成】 1/144 BW-364「オレンジの4」 イルマリ・ユーティライネン准尉機

彼は、D-XXI、B-239”ブルーステル”、Me-109G2”メルス”を駆り、437回出撃し、94機を撃墜した、第二次大戦中のフィンランド空軍トップエースで、二度も!マンネルハイム十字章の叙勲を受けました。

このBW-364は飛行第24戦隊第3中隊に所属していた1941年06月から1943年02月に使用した機体で、彼はこの機体で28機のソヴィエト機を撃墜しています。


B239 BW-364 ブルーステル バッファロー 1/144
右前方


B239 BW-364 ブルーステル バッファロー 1/144
BW-364「オレンジの4」
左前方より。

B239 BW-364 ブルーステル バッファロー 1/144
BW-364「オレンジの4」
左後方より。

B239 BW-364 ブルーステル バッファロー 1/144
BW-364「オレンジの4」
右後方より。

B239 BW-364 ブルーステル バッファロー 1/144
BW-364「オレンジの4」
右前方より。

B239 BW-364 ブルーステル バッファロー 1/144
BW-364「オレンジの4」
前上方より。

B239 BW-364 ブルーステル バッファロー 1/144
BW-364「オレンジの4」
左側面。

B239 BW-364 ブルーステル バッファロー 1/144
胴体下面の下方確認用窓のモールドは削り落としています。



B239 BW-364 ブルーステル バッファロー 1/144
以前作った、素組のBW-378(奥)との比較。


B239 BW-364 ブルーステル バッファロー 1/144
以前作った、素組のBW-378(左)との比較。


B239 BW-364 ブルーステル バッファロー 1/144
以前作った、素組のBW-378(手前)との比較。






B239 BW-364 ブルーステル バッファロー 1/144
BW-364「オレンジの4」
カウリング上部の機銃カバーの膨らみを追加。

B239 BW-364 ブルーステル バッファロー 1/144
BW-364「オレンジの4」
機首はカウリング後方で約1mm延長しています。

B239 BW-364 ブルーステル バッファロー 1/144
BW-364「オレンジの4」
胴体の機体番号と垂直安定板の撃墜マークは自作デカール。